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2010年5月23日日曜日

週刊ポストに掲載されます。

明日、月曜日(5/24)発売の週刊ポストに当社におけるドラッカー・マネジメントの取り組みが掲載される予定です。ご興味のあるお方は是非。(^_^)

2010年3月2日火曜日

”顧客への貢献によってイノベーションを評価する。”(P.F.ドラッカー)

 
本日の”ドラッカー 365の金言”は、「マネジメント・フロンティア」「明日を支配するもの」からの抜粋。

本日のページでは、”イノベーション”の評価は、奇抜な新しさではなく、顧客への貢献によって下されなければならない、といった説明で、イノベーションに関わる人にとって大変重要な視点について触れられている。

ACTION POINTには、「あなたの製品のうち、顧客への価値を生むことなく新奇であっただけのものを振り返って下さい。」とある。

以前、商用ウェブサイトのプロデュースをしていた頃、新規事業創出関連の助成金を申請するため、ビジネスモデルのコンテストに参加したことがある。

それまで様々なコンテンツを手がけていたため、”新しい技術”ではなく、”いかに多くの人に使われるか”を追求し、なるべくシンプルなビジネスモデルをプレゼンした。

プレゼン終了後、審査員である大学の教授(実質、審査員長であった方)からこのような質問を受けた。

「なるほど、よく分かりました。しかし、技術的には新しいのはどの辺りでしょうか?」

私は、

「新たな技術を投入すると、ユーザはそれを学ぶ時間が必要になります。よって、あえてその様な新技術は使用していません。」

と丁寧に返答したところ、部屋が一瞬にして重苦しい空気に包まれた。(笑)

その瞬間、私は全く場違いな人間であった事に気づいた。


Today's Questions.
Q:自ら”これはイノベーションだ!”と言っていませんか?
Q:顧客が喜ぶイノベーションを生み出す仕組みがありますか?

2010年3月1日月曜日

”変化をコントロールする最善の方法は自ら変化をつくりだすことである。”(P.F.ドラッカー)

 
本日の”ドラッカー 365の金言”は、「明日を支配するもの」「ネクスト・ソサイエティ」からの抜粋。

本日の内容は”チェンジ・リーダー”についての説明となっているが、読んで字の如くといった感があるので、少し長いが冒頭の有名な箇所を引用しておこうと思う。

変化はコントロールできない。できるのは、変化の先頭に立つことだけである。今日のような乱気流の時代にあたっては、変化が常態である。変化はリスクに満ち、楽ではない。悪戦苦闘を強いられる。だが、変化の先頭に立たないかぎり、生き残ることはできない。急激な構造変化の時代を生き残れるのは、チェンジ・リーダーとなる者だけである。(P.F.ドラッカー)


チェンジ・リーダーは、刻々と移りゆく社会が発するかすかな声に耳を傾け、そこで感じ取った情報を次なる行動に活かす役割を担っている。

変化し続ける外界と組織の間にあるギャップを埋め、更には自らが率先して新しい潮流を生み出す取り組みを続けることで変化の先頭に立つことが可能となる。

しかし、誰もが変革の必要性には気づいていても、実際の行動に移すには大きな労力や抵抗が伴う。多くの人がその課題を頭の片隅には抱きながらも”タブー視”され、時間だけが過ぎてしまうというのは良くあることだ。

「変革=辛い」というネガティブなイメージを打破できないと、いつまで経っても変化を常とする”チェンジ・リーダー的組織”を作ることができない。

そのために、まずはメンバーにとってある程度納得性の高い小さな改革から始める事をお薦めしたい。既存のシステムを白紙から考え直し、そこに関わる者にとって今までより”楽で、楽しく、効果的な方法”に(失敗を恐れず)変更してしまおう。

新たな方法で運用が始まったら、進捗を”○(良い点)”と”!(改善すべき点)”の両視点から客観的に検証する。可能な限り、具体的なシステム修正の権限も部下に委譲し、その後の運用も任せる。

この際に注意すべき点は、個々のプロジェクトの目的をしつこいほど明確にするということ。経験上、目的を明確にしていないと、単に楽な方法や楽しい方法等誤った方向に脱線していってしまうからだ。

最終目的をはっきりさせた上でプロジェクトをゲーム感覚で運用できるよう部下に任せることで、より効果的に組織内でチェンジ・リーダーを育成することが可能になるのではないだろうか。


Today's Question.
Q:どの様にすれば、スタッフが”変化”を楽しめるようにできるでしょうか?

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3月2日”顧客への貢献によってイノベーションを評価する。”
明日もお楽しみに。

2010年2月27日土曜日

”重要なことは自らの事業は何かを知ることである。”(P.F.ドラッカー)

 
本日の”ドラッカー 365の金言”は、「マネジメント」からの抜粋。

自らの事業が何なのか?

本日のページは、単純に思えるこの問いへの答えについて、自らが簡単に決められることではなく、顧客に直接聞くことで再定義されるべきものである、といった内容となっている。

スーパー、タクシー、警察、バイク屋、ラーメン屋等々、世の中にはありとあらゆる職種が存在し、その種類も急速に多様化している様に感じる。

例えば、「私は警察官です。」というのと、「私は町内の皆さんの安全を確保します。」というのでは、日々の生活やタスクの優先順位が全く異なってくる。

実は一昨日、息子が通う幼稚園のハイキングに同行した。子供達と一緒に乗り込んだバスの中で、先生が「みんな、○○君(息子)のお父さんはどんなお仕事しているのか聞いてみましょう!」という流れになり、咄嗟に考える事になってしまった。

勿論、子供達の手前、回りくどい回答は避け、「○○の部品を作っているんだよぉ。」と説明したが、この回答には自分自身、非常に違和感を感じた。組織自体は純粋な製造業であっても、私は日頃製品の加工には直接関わっていないからだ。

そうした意味で、この問いのおかげで改めて自分自身について考え直す機会をいただくことができたのだ。

「自分は何をしているのだろう?」
「どの様に貢献できているのだろう?」
「周囲は自分に何を期待しているのだろう?」

こうした問いを自らの組織に当てはめてじっくりと考えてみると、そこには今まで見えなかった機会やイノベーションが半ば自動的に表出してくるはずだ。

既存の製品やサービスの提供は、あくまでもそれらを提供した結果、顧客の側で発生する”価値”を導くためのツールに過ぎない場合がある。ひょっとすると、今までとは全く異なる方法でその価値を最大化できるのかもしれないのだ。

顧客に直接聞いてみよう。

「なぜ、当社(または私)と取引してくれているのでしょうか?」
「我々(または私)が改善すべき課題をお教えいただけますでしょうか?」


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3月1日”変化をコントロールする最善の方法は自ら変化をつくりだすことである。”
明日もお楽しみに。