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2010年2月20日土曜日

”発展途上国など存在しない。あるのはマネジメント途上国である。”(P.F.ドラッカー)

 
本日の”ドラッカー 365の金言”は、「すでに起こった未来」からの抜粋。

経済発展は、経済的な富によってもたらされるのではなく、人間のエネルギーがマネジメントを通じて結集されることによって生み出されるのだ、と説明している。

本日のページには”一四〇年前の日本”、つまり我が国の明治維新による社会構造の大変革が、優れたマネジメントの成功事例として挙げられている。

当時の日本は、意思決定の中心を幕府から朝廷へと移し、欧米の植民地政策には抵抗しながらも、国際貿易による経済発展と軍の強化、身分制度改革、教育制度改革、あらゆる側面での大改革を建設的な議論を通じて極めて短期間の内に成し遂げたと伝えられている。

そうした改革の中で、明治政府が基本方針として1868年(明治元年)に示した「五箇条の御誓文(ごかじょうのごせいもん)」の役割はその後の日本の発展に重要な役割を示したと思われる。

※五箇条の御誓文は様々な視点に基づく解釈が存在するため、下記の【現代表記】はあくまでも参考としてご覧いただきたい。

一 広ク会議ヲ興シ万機公論ニ決スヘシ
【現代表記】広く会議を興し、万機(あらゆる重要事項)公論に決すべし。

一 上下心ヲ一ニシテ盛ニ経綸ヲ行フヘシ
【現代表記】上下心を一にして、さかんに経綸(国家政策の全般)を行うべし。

一 官武一途庶民ニ至ル迄各其志ヲ遂ケ人心ヲシテ倦マサラシメン事ヲ要ス
【現代表記】官武一途(朝廷と諸侯が一体となって)庶民にいたるまで、おのおのその志を遂げ、人心をして倦まざらしめんことを要す。

一 旧来ノ陋習ヲ破リ天地ノ公道ニ基クヘシ
【現代表記】旧来の陋習(閉鎖性・封建性)を破り、天地の公道(人の道)に基づくべし。

一 智識ヲ世界ニ求メ大ニ皇基ヲ振起スヘシ
【現代表記】智識を世界に求め、大いに皇基(天皇が国を治める基礎)を振起すべし。


当時の改革者達が、保守的かつ不平等な幕府の政治を徹底的に廃し、国を開き、国内のリソースを最大限に活かすことで真剣に欧米列強に追いつこうと必死だったことがこの五箇条の御誓文からひしひしと伝わってくる。


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2月21日”中央の計画によって経済を動かす社会は全て滅びる。”
明日もお楽しみに。

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