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2010年1月5日火曜日

”死臭を防ぐことほど手間のかかる無意味なことはない。”(P.F.ドラッカー)

 
本日の”ドラッカー 365の金言”は、体系的廃棄について。

経営者の条件」、「乱気流時代の経営」、「未来への決断」、「明日を支配するもの」からの抜粋ということからも分かる通り、”体系的廃棄”という作業はドラッカー・マネジメントにおける真骨頂の一つともいえるだろう。

このページでドラッカー教授は、人の強みを”第一級の資源”とし、優秀な者を優先して”昨日の活動”から引き揚げ、”明日の機会”に充てなければならないことを示唆している。

時間という資源(リソース)はみな同じ。24時間/人しかない。

しかし、知識労働は肉体労働に較べ、仕事量が見えにくく、あっという間に一日の時間は何かの”後処理的作業”で奪われて行ってしまう。過去に対する処理作業で埋まってしまうのだ。

これでは時間の収支が全くの”赤字”となる。

時間の黒字化を目指すため、すなわち”明日をつくる時間”を捻出するためにも、ドラッカー教授は「優秀な者を明日の機会に充てなさい。」と説くのだ。明日の機会とは新たな顧客を創造する活動(マーケティング&イノベーション)を指す。

そして、そのためには”昨日の廃棄”を体系的に行う必要がある。

定期的に事業を見直し、資源が浪費されている活動や顧客を棄てることで、組織内に時間的余裕を生むのだ。

ある意味、”やめる”という決断は、”やる”以上に勇気が要るものだが、組織の維持発展の為にも、浪費されている優秀な人の為にも、トップが率先し勇気を持って下すべき決断ではないかと思う。

本書「ドラッカー 365の金言」と原著「The Daily Drucker
」両方のカバーに砂時計が描かれていることからも、「汝の時間を知れ」というドラッカー教授の強いメッセージが伝わってくる。


Today's Questions.
Q:今日、メールの確認に何分費やしますか?
Q:その内、何通のメールがあなたの組織の”明日をつくる”メールでしょうか?

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1月6日”まだ行っていなかったとして 今これを始めるかを問わなければならない。”
体系的廃棄の際に使われる判断基準のお話です。明日もお楽しみに。

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