#d365】←こちらからご覧頂けます。みなさんのご参加、心よりお待ちしております。

2010年1月20日水曜日

”人の本性と、その社会における役割と位置づけについての理念が、社会を規定する。”(P.F.ドラッカー)

 
本日の”ドラッカー 365の金言”は、「経済人」からの抜粋で、人の本性について。

ここで紹介されているブルジョア資本主義もマルクス社会主義も、あらゆる人が経済のために生き、働き、戦い、死ぬのが当然といった思想の上で成り立っていた。

今でこそ、この思想がばかばかしく聞こえてしまうが、果たして今回の世界同時不況に陥る寸前(今からたった1年程前)も同じようにばかばかしく聞こえただろうか?

たしかにお金は動機の一つではある。しかし、この1年で我々の価値観は大きく変わらざるを得なくなった。お金に対しての信頼感が失われると同時に贅沢品の購入意欲も低下し、最低限の生活ができるだけの収入があればよいと思う人が爆発的に増えた様に感じる。

そういえば、先日当社の社員(30代後半)にこんなことを聞いてみた。

「今から3年前に買いたかった車があったでしょ?その車、今でも欲しいと思いますか?」

彼は、

「あ、いや、要らないですねぇ。」

と、苦笑いしながら即答した。「その車が無くても、自分は幸せでいられる」というのが率直なところだろう。

さて、次に頭に浮かんでくるのは、

「給料を2割増やすが、一切働いてはいけない。」

といった場合、(先程の彼には聞いていないが)いったいどうなるのか?

この辺りが”人の本質”が何であるかを確認するための問いになるのではないかと思う。

反対に、

「給料は2割減額になるが、より重要なポストに就いてほしい。」

というのはどうだろう?自分だったら即答はできない。

ハーバードビジネスレビュー(2008年10月号)で「新しい動機づけ理論」という論文が紹介されていた。組織において以下4種類の欲動をバランスさせることでスタッフのモチベーションを効率的に高められるといった内容だった。

①獲得(報酬、学びなど)
②絆(チーム感など)
③理解(説明、承認など)
④防御(安心、安全など)

これらは人の本質的な部分に強く関連している。①の獲得には金銭的報酬だけでなく、学びなども含まれ、人の動機の中で金銭的報酬がごく一部であることが深く理解できた。

今ほど金銭以外の価値観が重んじられる時代は今まで無かったのではないだろうか。今後、高い給料だけでは本当に優秀な人は寄りつかなくなるだろう。急激な価値観の変化を必然と受け止め、それを機会にできる環境を築いていこう。


Next Page is...
1月21日”今日利益をあげている事業が明日は金食い虫になる。”
明日もお楽しみに。

0 件のコメント:

コメントを投稿