新年明けましておめでとうございます。
本年も当ブログ「Drucker365」をよろしくお願い申し上げます。
本日の”ドラッカー 365の金言”は、「マネジメント
」からの抜粋で、リーダーの真摯さ(Integrity)について。
人事において、”その人の強みに焦点を合わせなければならない”とするドラッカー教授も、”真摯さの欠如”については唯一の弱みとして、「真摯さに欠ける人間を上司にしてはならない」と言う。(2009/9/20 参照)本日の内容は、もちろんトップの人事においてもそれが当てはまる、という説明だ。
何も複雑なことではない。「『真摯さの欠如』を許さない」という方針からトップだけを除外して適用してはならない。トップを含めた全員を組織の下に置かなければならないのだ。
組織の精神はトップから生まれるからである。組織が偉大たりうるのは、トップが偉大だからである。組織が腐るのはトップが腐るからである。「木は梢から枯れる」との言葉どおりである。(「マネジメント」より)
注:梢(こずえ)は木の幹の先端、木のてっぺんを指す。
実は松下幸之助も、これにとても似た事を説いていた。
絶対に必要なのは熱意や。まず経営者であれば、社員が百人いて皆が熱心だとしても、社長は熱意にかけては最高やないといかん。
(中略)
したがって自分は、知識は最近、だんだんとなくなってきたけれども、この松下電器を経営していこうという熱意だけは、何万という人がいても、いちばん最高のものをもっていないといかんと考えています。もしこれに欠けたら、自分はもう松下電器を辞めないといかん。熱意のない者が最高の地位にいたらあかん、ということを思っています。
(松下幸之助述、PHP総合研究所編「社長になる人に知っておいてほしいこと
」1978年、サロン・ド・関西講演会の質疑より)
組織が社会における”ひとりの人”であると考えれば、その人が社会に向けて放つオーラが輝いてこそ、周囲のあらゆる人を魅了し”強み”を結集することができるのだと思う。
今年も気持ちを新たに、初心で新たな挑戦に挑んでいきたいと思う。
Today's Question.
Q:組織でもっとも真摯なのは、あなたですか?
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1月3日”二葉の草を育てる者こそ人類の福祉に貢献する者である。”
明日はお休みです。明後日のDrucker365は、”マネジメント”が社会を変える、といった内容です。お楽しみに。
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