本日の”ドラッカー 365の金言”は、「明日を支配するもの」からの抜粋。
知識労働に不可欠な”自律(autonomy)”と”説明責任(accountability)”について説明されている。
昨日の説明の通り、知識労働においては、労働者が”知識”という資産を保有している。組織はそれらの知識を必要とし、労働者もまたそうした知識を発揮できる組織を必要とする。
労働者が保有する資産である”知識”は、意識的に可視化(見える化)しなければ、周囲から把握することが非常に難しい”ブラックボックス”の様な存在と言える。
知識労働者は、組織において知識を発揮させることで報酬を得ているため、そうした”ブラックボックス”を自ら開示し、「自分が今持っているリソース(知識)はこんな感じだけど、他に何がいつ頃までに必要ですか?」と言えなければならない。
また自分だけでなく、周囲の強みにも焦点を合わせ、「この課題にはあなたの力が必要だ。もう少しこれについて知識を得て欲しい。」と言える必要がある。
サッカーを例に見ると、日本代表は異なるチームから選抜されている。同じサッカー選手といえどもそれぞれの専門は異なる。またたとえ同じポジションといえども、それぞれの強みは異なる。
「彼には○○を期待していたのに、実際はできなかった。」といった認識のズレや盲点を埋めるよう、スポーツの世界では強化合宿をする。プレースタイルや技術だけでなく、物事の判断基準や考え方の把握、あらゆる意識の統一を図る。
しかし、何回”強化合宿”を開催したとしても、組織と本人の両方が”自律”と”説明責任”が義務であることを理解していなければ、”本人の存在価値”は組織から欠落し、本人も組織も本来の強みを発揮できなくなってしまう。
試合中のサッカー選手の動きも思い起こして欲しい。(敵味方は関係なく)一人の動きの変化に合わせて、半ば自動的に他の全ての選手の動きが決定される。お互いの動きが見えるからこそ、常に選手一人ひとりが相互の動きを影響し合っているのだ。
自ら感じ、考え、行動し、伝えよう。
Today's Questions.
Q:自分の状況をもっとも詳しく知っているのは誰ですか?それはなぜですか?
Q:組織全体にあなたが考えていることの多くが伝わっていますか?
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1月9日”トップマネジメント以外はすべてアウトソーシングできる。”
明日もお楽しみに。
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