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2009年12月14日月曜日

”企業買収には共通性 少なくとも類似性が必要である。”(P.F.ドラッカー)

 
本日の”ドラッカー 365の金言”は、買収における多角化には何らかの共通点や類似性が必要である、といった内容。

”金による所有では不十分”とする昨日の内容と同様に、市場、技術、業務プロセス等のいずれかにおいて共通項がなければ成功することはない、とドラッカー教授は断言している。

本日のページには高級市場で多角化を図るフランス企業の話が取り上げられているが、最近のニュースでは、Appleによる買収が予定されるデジタル音楽のストリーミングサービスのLala社の話が良い例だと思う。

Appleは現在、iTunes Music Store(iTMS)を通じて楽曲などのダウンロード販売をしている。一方でLala社は1曲10セントで無期限ストリーミング再生できるサービスを販売している。

技術的視点で見ると、両者のビジネスモデルは似て非なるものだが、勿論この買収でもっとも大きな共通項は「音楽が大好きな人達」といえるだろう。

Lala社のサービスがあれば、今までのように、自分がCDから録音したり、ダウンロードして購入しなくても、iPhoneの様な通信機能と小さなメモリを持つ端末があれば「いつでも、どこでも、どんな曲でも、”いくらでも”」聴くことが可能になるのだ。

2005年に登場したiTMSが我々にとっての音楽を一変させた様に、再び大きな変革が起きるのではないかと思う。そして、この恩恵を受けるのは従来の顧客だけではない。

これまでの顧客が一部の「音楽が”大好きな”人達」だったと考えると、今後は「音楽が好きな人達」にその裾野が広がるのではないだろうか。


Today's Question.
Q:パートナー(恋人・夫婦・取引先等)との間で見つけられる共通項はどのようなものでしょうか?

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12月15日”企業買収には事業間に体質の一致がなければならない。”
精神的な側面が企業買収の成功を左右します。お楽しみに。

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