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2009年12月5日土曜日

”問題は技術ではない。ものの考え方である。”(P.F.ドラッカー)

 
本日の”ドラッカー 365の金言”は、価格主導型コスト管理の重要性についての説明だ。

11月17日のページで紹介されていた通り、自動車の大量生産で有名なヘンリー・フォード以前の自動車は、独占的な地位の下、意図的に生産量を抑えることで価格を引き上げるのが常とされていた。

売る側の視点によって、必要なコストを積み上げ、そこに欲しい利益を乗せたものが価格とする方法を「コスト主導型価格設定」と呼ぶ。

一方で、最近発表されているハイブリッド自動車は、競合メーカーの価格を意識しつつ、同様の自動車を求めるターゲット層に受け入れられる価格を設定し、その価格で利益を確保するためにはどの様なコスト管理を行うべきかを決定する。これが「価格主導型コスト管理」である。

経済連鎖全体を考えれば、今日の価格設定は後者の「価格主導型コスト管理」が主流となる。

勿論、卓越した専門技術によって”関所”をつくり、高い価格設定をすることは可能だが、以前”関所戦略”について書いた際にも触れた通り、顧客を無視した価格を設定することで、顧客や競合メーカーが他の道を探す隙を与えてしまうので常に気をつける必要がある。


Today's Questions.
Q:あなたの組織ではどちらの価格設定が主流ですか?
Q:現行の価格に対し、顧客はどう感じているでしょうか?

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12月8日”資本コストを超える利益を生み出さないかぎり富を創出したことにはならない。”
明日と明後日の2日間は、以前の記事と重複する部分が多いため、お休みさせていただきます。次回は12/8(火)、EVA(経済的付加価値分析)についての説明です。お楽しみに。

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