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2009年12月20日日曜日

”社会的機関は最適化ではなく最大化を目指す。”(P.F.ドラッカー)

 
本日の”ドラッカー 365の金言”は、「イノベーションと企業家精神」からの抜粋で、タイトルは「善への誘惑(The Temptation to Do Good)」となっており、最大化を目標にすることの危険性について触れられている。

このページで触れられているとおり、多くの公共サービスは費用対効果を無視してでも”使命の徹底”を道義的に死守しようとする。万が一、一人でもサービスを受けられない人が存在するのであれば、何倍ものリソース(資源)を投じて、それを実現しようとする。

しかし、我々が手にできるリソースはあくまでも有限。際限なく”完全”を追い求めれば、組織自体の存続が危機にさらされることになってしまう。

つまり、”完全なる目標”の達成が、目的達成の障害にもなり得ることを理解する必要があるのだ。

絶対的な目標達成のために貴重なリソースが不必要に浪費されていないか?我々はその兆候を敏感に察知し、未だ最適値に達しない場合には、新たな戦略によって臨機応変に対処しなければならない。

我々は最大化ではなく、最適化を目指すべきであり、そのためには、「いかなる成果を最適値と呼ぶのか」を明確にするべきだ。遠くとも達成可能な目標値(または状態)を設定し、「使命を達成した。」と皆で確認できる地点を定めておく必要がある。


Today's Questions.
Q:完全を追い求めるばかりに貴重なリソースを浪費していませんか?
Q:完全を追い求めるばかりに優秀な人材が流出していませんか?

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12月21日”内部告発には二面性がある。”
内部告発の奨励は組織の信頼を弱体化させます。明日もお楽しみに。

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