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2009年11月1日日曜日

”象はノミと違って身長の何倍も飛び上がることはできない。”(P.F.ドラッカー)

 
本日の”ドラッカー 365の金言”では、選択と集中についての説明がなされている。組織においても選択と集中がいかに大切であるかという点について再認識させる内容だ。

組織は一時にわずかの仕事にしか取り組めない。組織構造やコミュニケーションの工夫ではどうにもならない。組織では集中力が鍵である。 (P.F.ドラッカー著、上田惇生訳「断絶の時代」より、ダイヤモンド社)


”組織”というと、構造を工夫することで、一度に様々なことを平行して進められる様に思えるが、実際は非常に難しい。取り組みを増やすことで、リソースの集中投下やフィードバックが手薄になってしまい、いつまでもなかなか満足いく成果を上げることができない。

「今後、半年間のテーマは○○で、これに全員で集中しよう。」と伝えた方が、よほど分かり易いし、少しずつでも確実に前進できる様だ。ただそれ故に、何を最優先させるのかは非常に重要だ。

ドラッカー教授は「経営者の条件」の中でも、「成果をあげるための秘訣を一つだけ挙げるならば、それは集中である。成果をあげる人は最も重要なことから始め、しかも一度に一つのことしかしない。」(P.F.ドラッカー著、上田惇生訳「経営者の条件」より、ダイヤモンド社)とし、「時間の収支は常に赤字である。」といかに限られた時間に対し、やらなければならないことが多いのかを冷静に分析している。

みなさんは、「ドラッカー 365の金言」と原著「The Daily Drucker」の表紙には”砂時計”の絵が描かれているのにお気付きになっただろうか。そしてその砂は下に落ち始めている。表紙をめくって、最初に目に飛び込むのは、空白のページ中央に一言で記された、「汝の時間を知れ(Know Thy Time.)Peter F. Drucker」というメッセージだ。

タイトルや装丁、ページ構成など、この本の全てにおいて、ドラッカー教授が人生を通じて我々に本当に伝えたかったことを”集中”させることに成功している。

自らの人生において、あと何回、”選択と集中”ができるのかを考えると、現在の取り組みが本当に”最優先で選択し、集中すべき”活動なのかを真剣に再考する必要があると感じた。

Today's Questions.
Q:何を選択し、集中していますか?
Q:優先されるべきでない活動にリソース(資源)を浪費していませんか?

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11月3日”情報は、事業の定義が前提としているものの有効性を知るために必要とされる。”
明日はお休みさせていただきます。明後日の更新をお楽しみに。

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