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2009年11月7日土曜日

”荒野にしがみつく人の多くは屍しか残せない。”(P.F.ドラッカー)

 
本日の”ドラッカー 365の金言”も、「非営利組織(Managing the Non-Profit Organization)」からの抜粋で、”しがみつかない”戦い方の大切さについて描かれている。

このページをより深く理解するためには、9月3日の投稿をご参照いただきたい。

この内容に、「リーダーは時として、部下達と共に戦っていた”戦場”に背を向け、一人丘の上に向かわなければならない。」と書いた。体裁の良い現実逃避をしながら、部下と戦場で同じ戦略を継続することで、”組織の失明”を招く恐れがある。

この話は、”リーダーが率先して戦略の陳腐化を行わなければならない”という意味につながる。

(同じ戦略に)”しがみつく組織”に共通して言えるのは、ワンマン経営や上司によるトップダウン型の風土だと思う。大抵は”意見を言いにくい(または言ってはならない)風土”が定着した結果ではないだろうか。

こうした組織では、一人(もしくはごく一部)の人間で戦略を練っているため、少ない知恵でやっとのことで編み出した戦略を、あたかも芸術品の様に”愛でる”傾向がある。

「(自分が考え出した)この戦略が間違っているはずはない…。」といって、部下や周りの忠告を一切受け付けない雰囲気をつくるのに長けている。戦略を変えることなく、ついには強引にスタッフや顧客を変えようとしてしまうのだ。

これは、実は組織のどの階層でも日々発生しており、我々にとって、組織の全員からこの様な偏愛を切り離すことは極めて重要な仕事である。 ”作品”への思い入れが強いことによって、組織の活動が急速に社会から乖離していく危険性を持っているからだ。

そもそも戦略さえも成果を生むための作られる”ツール”でしかない。それを改良しても想定した効果が見られないのであれば、”生みの親”が率先して戦略を破壊し、白紙から組み直す勇気を持たなければならない。

もう、一人だけの脳で考えるのを止めよう。より多くの人の脳を結集してアイディアを集める一方で、より本質的な問題点(タブー)を笑って話せる環境を育もう。

戦略の失敗は、単に一つの”実験の失敗”に過ぎない。「上手くいかない事が分かったことがラッキー。」と思い、「はい次〜。」という気軽な感覚で次の戦略に躊躇なく移行できる組織を育もう。


Today's Questions.
Q:あなたの組織はどのような戦略にしがみついているでしょうか?

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11月8日”重要なことは、いかなる未来を今日の思考と行動に折り込むかである。”
未来をいかに今日の意思決定に反映させるか。明日もお楽しみに。

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