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2009年9月3日木曜日

”自由になる時間をまとめなければならない。”

 
本日のページでは、成果を上げるためには、ある程度の「自由にできる時間」をまとめてつくる必要がある、との説明がなされている。

昨日も触れたとおり、我々”知識労働者”は、成果に貢献することが仕事だ。それを理解しているにも関わらず、目先の”よりドラマチックな問題解決”に心奪われてしまう。明日をつくることのない「過去の時間」の沼に飲み込まれてしまうのだ。

しかし、明日をつくるために不可欠な仕事は、往々にして緊急度が低く、極めて地味な取り組みが必要となる。本当は今すぐ始めるべき事だが、明日に延期したとしても、それを誰かに責め立てられることがない。

そして、そこには必ず”イレギュラー”という名の”麻薬”が現れる。「イレギュラーが発生したため…」「緊急性の高い問題が発生し、…」などと言いながらその対処に即座に飛びつくことで、その日が充実していたとの錯覚に陥ってしまう。

しかし、”イレギュラー”が毎日発生したら、それはもはや”イレギュラー”とは言えない。

私は、当社のスタッフに、「勇気を持って、あなたの戦場から一旦離れてください。」と、ざわざわとした雰囲気の職場を”戦場”に例えて話すが、それは常に客観的視点「メタ認知(Wiki)」を持って落ち着いて取り組んで欲しいと願うからだ。

リーダーは時として、部下達と共に戦っていた”戦場”に背を向け、一人丘の上に向かわなければならない。そしてそこから戦場をしばし観察する必要がある。「一体、今何が起こっているのか?」「これから何が起こるのか?」「そもそも相手は何なのか?」等、現状を詳細やその意味を把握し、次なる一手を編みだし、実行するのが我々の役割であるはずだ。

リーダーが部下達から離れることができないと、”組織の失明”を招き、遅かれ早かれ部下達と共に息絶える事になる。

これは日本人ならではの美徳でもあり、今後グローバル化する社会において日本人の深刻な課題だと思う。「共に戦う」という意味を、「同じ場所、同じ視点で戦う」と謝って解釈してはいけない。それではリーダーが存在する意味がない。

私はこれを”体裁の良い現実逃避”と呼び、全員に「常に社外から当社を見て下さい。」と伝えている。本当の意味で社外から自らの組織を見られた時、現在の行動には必ず何らかの誤りを発見できるはずだ。これを粛々と修正しよう。

まとまった時間を作る。そして、「丘の上」に行って戻ってきたのであれば、「見に行ったけど、何も異常無かったよ。」では済まされない。組織に必ず何らかの変革をもたらさなければならない。


Today's Questions.
Q:体裁の良い現実逃避で一日が終わっていませんか?
Q:どの様にすれば、一日の半分を丘の上で過ごせますか?

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9月4日”成果を上げる人は行うべきことを行っている。”
明日は、個人的に「経営者の条件」の中で最も好きな内容が紹介されています。ドラッカー教授が挙げる良い経営者とは?お楽しみに。

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