#d365】←こちらからご覧頂けます。みなさんのご参加、心よりお待ちしております。

2009年9月9日水曜日

”階段はなくなった。縄ばしごもない。蔦(つた)が生えているだけである。必要なのは鉈(なた)である。”

 
本日の”ドラッカー365の金言”は、自己責任によるキャリア選択の重要性について記されている。このページのユニークなタイトルからは、「しがみつけるものは蔦(つた)ぐらいしかないのだから、勇気を持ってそれを自らの手で取り払いなさい。」といったメッセージが伝わってくる。

「『本当の自由』を手に入れて欲しい。」というメッセージは、ドラッカー教授による全ての作品の根底に流れる、一貫した願いではないだろうか。

「自由とは、責任を伴う選択である。自由とは、権利というよりも、むしろ義務である。真の自由とは、あらゆるものからの自由ではない。それでは特権にすぎない。」(「産業人の未来」)

2年ほど前に巡り会うことができた、この一文。その後の私の行動を極めて大きな影響を与えてくれた。

われわれ、知識労働者は「もっと自由にしてほしい。」と願う一方で、「無理。」「○○がないから、できない。」「○○が○○させてくれないからできない。」と”やらないこと”を暗に前提とし、”できない理由”や”保身”に走ってしまいがちだが、こうした行動によって、真の自由を手にするのは不可能に近い。

”求める(しがみつく)”ことによって、自らを拘束し、同時に安心してしまう。自由を求めつつも、不自由に安堵してしまうのだ。

「責任ある選択」とは、社会に”どこまで自らの強みを捧げることができるのか”という、自らとの戦いを意味する。これは口で言うほど簡単な事ではなく、時として非属人的な意思決定にもなりかねない。

しかし、明日の社会や組織にとって、今この時点で必要とされている意思決定をできる、自立したエグゼクティブ(知識労働者)こそが、こうした乱気流の時代で求められているのではないだろうか。

常に”責任ある選択”のできるリーダーを目指したい。


Today's Questions.
Q:求めすぎて、自分を縛り付けていませんか?
Q:今の組織に、真の自由を手にしている人は何人いますか?
Q:組織(またはトップ)は、その人達を理解し、支援していますか?

Next Page is... 
9月9日”仕事ぶりとは百発百中のことではない。百発百中はサーカスの話である。”
失敗が無い組織は、健全な組織とはいえません。間違いを認める組織とは?お楽しみに。

0 件のコメント:

コメントを投稿