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2009年9月21日月曜日

”優秀な人たちが連続して失敗する仕事は後家づくりの仕事である。”

 
本日の”ドラッカー 365の金言”は、仕事を見直す大切さについて紹介されています。タイトルの”後家”の意味は、”未亡人”のことを指す。”未亡人をつくる仕事”とはどういったものか。

ドラッカー教授は、誰が取り組んでも失敗する難しい仕事を「経営者の条件(ダイヤモンド社)」の中で、「人を殺す仕事」と呼び、仕事そのものの再構成を示唆している。

この辺りについては、9月6日の「『この人はいなくては困る。』の対処方法」において詳しく説明させていただいたので、みなさんには是非こちらをご覧いただきたい。

これからはトップ自らが、「あの人(または自分)にしかできない。」という仕事の廃止や再構成を実践していく必要があると思う。事業の目的は、”自分だけ”が必要とされることにはなく、”組織”が必要とされることにあるからだ。

蛇足だが、9月6日の投稿の後、「組織についても、『この組織がなければ困る。』というのは問題なのか。」という意見をいただいた。私個人の見解としては、「イエス。」だろう。「ウチの組織がなければ、社会が困る。」というのは、組織側からすればもっともな考え方であり、それを目指して貢献度を高めていく。

しかし、社会全体のリスク・マネジメントという視点で考えると、実際に社会が困るような状態にしてしまうのは、真の意味において「ニッチ・トップ」のやることではない様に感じる。

組織は社会という生態系の中で一役を担う存在であるはずで、特定の市場のリーダー的存在でありながら、「あまり儲からないから…」「面白くないので…」という安易な理由で、事業をやめてはならないと思う。


Today's Questions.
Q:仕事の詳細を知らずに「この仕事は彼(または彼女)でないとできない。」と言っていませんか?
Q:誰が2週間休みを取っても、機能する組織ですか?

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9月22日”問題が起こったときに手を貸せないのであれば意思決定に関与してはならない。”
高齢の役員について注意すべき点が紹介されています。お楽しみに。

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