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2009年9月1日火曜日

”仕事のできる者はまず時間に手をつける”

 
9月の内容は、その多くが「経営者の条件(原著:The Effective Executive)」という本からの抜粋で構成されている。”経営者(Executive)”と名の付くからには、トップや経営幹部が読むべき本かというと、決してそうではない。

この本に、「今日の組織では、自らの知識や地位のゆえに組織の活動と業績に実質的な貢献を果たす知識労働者は、すべてエグゼクティブである」という一文がある。つまり、この本は全ての知識労働者を対象に書かれた本である。

”知識労働者”とは、組織において自らの貢献に責任を持ち、意思決定する人を指す。簡単に言ってしまえば、「組織にいて、正しい選択をすべき人」である。国内の仕事において、「言われたことをそのまま実行するだけ」という仕事はほぼ存在しないのではないだろうか。

そうした意味で、すべての仕事は知識労働であり、すべての人はこの本を読むべきであると思う。実際、私はこの本に出会ったことで、「社員全員が”経営者”として、より良い意思決定に参加すべきだ。」と確信し、朝礼におけるドラッカー本の朗読を始めた。

それまではおぼろげに「経営者だけがドラッカーを読んでも、意味がないのではないだろうか?」と考えていたのが、この本を読んで「やはり、そうか!」となったわけだ。

当初は、現在の様に「ドラッカー365の金言」ではなく、この「経営者の条件」の朗読から始めた。一昨年の年末には全正社員にこの本を配った程、当社の全員にとってのメンターと言える大切な本である。

さて、製造業を営む当社では、現場で作業するパートさん達も全員”知識労働者”であることを理解していただき、作業上の意思決定(何を為すべきか?何を為さざるべきか?)を改善すべく活動している。

そのため、毎朝15分間の朝礼を各職場で楽しみながら実施することで、日々の意思決定をより柔軟かつ的確に行われる様、様々なメニューが組まれている。その詳細については後日ご紹介するとして、これらは全て”時間”のカイゼンに着手したことから派生していることを強調したい。

朝礼だけを例にとっても、何年か改良を続けてみると驚くべき効果が生まれてくる。一見、非効率的な活動から、ある意味無限に時間をつくり出すことができる様になってくるのだ。

我々一人ひとりがもっている共通のリソース「時間」を、どのベクトルで使うべきか、または使うべきでないか。今後の内容を通じ、改めて考えたい。


Today's Questions.
Q:あなたの本来の仕事(使命)は何ですか?
Q:日々の問題解決ばかりに追われていませんか?
Q:落ち着いて次なるステップを考える時間を持てていますか?

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9月1日”やめても何も起こらなければ結論は、直ちにやめよである。”
成果を生まない時間の浪費をいかにして排除するかについて考えましょう。お楽しみに。

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