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2009年9月7日月曜日

”組織は人を変える”

 
本日の”ドラッカー365の金言”は、「非営利組織の経営」より。
強みに焦点を合わせた人材育成についての説明となっている。

このページで、ドラッカー教授は、人の育成において、以下の4点を注意しなくてはならないとしている。

①できないことを学ばせてはならない。
②狭い視点と近視眼で育ててはいけない。
③王子様の様に育ててはいけない。
④強みに焦点を合わせなければならない。

①については、”できない”事から学ばせてはならないという意味。マナー、態度、スキル、知識は学ぶことができるが、人の個性を変えることはできないので、弱みに焦点を合わせてはいけないという事だ。

②は、確かに特定の分野の知識やスキルを学ぶ必要があるが、育成はその人の人生に関わることなので、それ以上の学びが必要となる。限られた内容で短期的に考えるのではなく、長期的に見なければならないという意味。

③は、エリート扱いすることで、潜在的可能性だけを見たり、「これをやります。」といった、やる気や約束をみて育てるのではなく、常にパフォーマンス(実力)や成果に注目しなさい、という意味だ。

④は、特にエグゼクティブ(幹部)は、人の強みに焦点を合わせることで、要求(成果)を厳しい水準で見なければならない。そしてじっくり時間をかけて1年前の約束とその結果について評価しなければならない、という意味だ。

至って当たり前の様に感じられるこの4項目だが、実際問題としては非常に難しいと感じる。強みに基づく組織というのは、お互いの弱みに対してある程度我慢をしなければならない、とドラッカー教授は言う。もちろん、仕事をするにあたって絶対に必要不可欠な要素もある。(ここ数日間の記事参照)しかし、強みに焦点を合わないと、人の力を超越する真の組織にはならない。

そして、これが実現している組織には、以下の様な幾つかの要素が必要だと感じる。

①トップを含め、全員がお互いの長所短所を理解し、尊重している。
②部署にかかわらず、自らの強みを惜しみなく提供しあっている。
③それぞれが強みを高めるため、自発的に学んでいる。

この状態を導くため、どの様な取り組みが可能か、じっくり検討したい。


Today's Questions.
Q:お互いの弱みを指摘し合う組織になっていませんか?
Q:部署の壁にしがみついていませんか?
Q:できない部分を補う教育だけになっていませんか?

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9月8日”一人ひとりの強みを活かすことによって組織の成果と個の自己実現が両立する。”
知識労働者の成果とはなにを指すのか?お楽しみに。

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