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2009年9月28日月曜日

”マネジメントに携わる者は石臼に鼻を押しつけながら丘の上を見なければならない。”

 
本日の”ドラッカー 365の金言”は、短期と長期のバランスについての説明となっている。タイトルの比喩は、「今、必要とされる事を懸命に実行しながらも、将来の姿をイメージし続けなければならない。」という意味だろう。このページでドラッカー教授は、次の様に説明している。

「今日のために明日犠牲となるものについて、あるいは明日のために今日犠牲になるものについて計算しなければならない。それらの犠牲を最小限にとどめ、いちはやく補わなければならない。」(P.F.ドラッカー著、上田惇生訳「マネジメントー課題、責任、実践」より、ダイヤモンド社)

”マネジメントに携わる者(原著では"manager")”というのはあらゆる”上司”を指す。組織においては全ての人が”現在”を見ているが、どの未来を見ているのかは、その立場によって異なる様に思う。

勿論、組織によって様々だと思うが、課長が1〜3年の未来を見つめていたら、部長が3〜5年の未来を見て、その上司は5〜10年先を見る、といった風に、上の立場になるほど、遠い未来を見ながら日々の意思決定を行う必要がある。

この辺りが、職位によって意見が異なり、衝突を起こす大きな要因かも知れない。

長期的な視点から、トップが必要だと思い、現在の方向性の修正を試みると、トップ以下の全員が問題を提起し、それぞれが異なる意味で反発が発生する、というのは日常茶飯事の事ではないだろうか。

”全員参加”や”情報共有”を理想とする現代の組織運営において、この職位ごとの説得作業にかかる時間は膨大だ。そんな時、「職位によって、『現在〜(  )年後まで』という具合に、見なければならない時間のスパンが異なる。」という、意思決定の役割分担について話すと良いかも知れない。


Today's Questions.
Q:トップが組織の一〇〇年後を意識していますか?
Q:”現在”を何とかする事だけに逃避していませんか?

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9月29日”教会を建てていると言えることが重要である。”
かの有名な”石切り職人”のお話です。明日もお楽しみに。

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