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2009年9月16日水曜日

”昇進を重ねる有能な上司ほどありがたい存在はない。”

 
本日の”ドラッカー365の金言”は、上司のマネジメントについての抜粋となっている。”上司のマネジメント”という言葉には若干違和感も感じるが、よりよい成果をあげるためには上司の強みも味方につけなければならない、と言われると納得だ。いかにして上司と協力関係を築くかは重要な課題となる。

少し読み進めると、ドラッカー教授はこう言っている。

「現実は企業ドラマとは違う。部下が無能な上司を倒し、乗り越えて地位を得るなどということは起こらない。上司が昇進できなければ、部下はその上司の後ろで立ち往生するだけである。」

「上司の弱みを強調したのでは、部下の弱みを強調したときと同じように、意欲と成長を妨げる。」

「上司が得意でないことをあまり心配してはならない。」

たしかに、本田宗一郎の右腕といわれたホンダの藤沢武夫氏や、ジブリの鈴木 敏夫氏の様な、最高の番頭(No.2)は、トップ(上司)の強みと弱みを本人よりもよく知っている様に感じられる。

ある種、母親的視点で、どの様な環境を作れば、相手(上司)が、よりのびのびと強みを発揮できるのかを常に考え、辛抱強く提案し続ける姿勢が印象的だ。

組織の状態が深刻化していくと、そこにいる人たちはどうしてもお互いの弱みを指摘し合うことで保身に走り、顧客の創造のために成果を上げる、という根本の目的を忘れてしまいがちだ。この悪循環はある所から突然始まり、急速に組織が腐っていく。

その予兆を捉え、状態が悪化する前に、自分から上司と部下の強みに焦点を合わせることに徹底し、成果をあげ続けられるよう自己管理していきたい。


Today's Questions.
Q:上司の強みは何ですか? 
Q:上司と自分が一人の人間だとしたら、お互いの役割分担をどの様にするのが適切でしょうか?

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9月17日”第二の人生をどうするか。これを考えなければならない。”
仕事以外の目標、セカンドライフについての紹介です。お楽しみに。

2 件のコメント:

  1. いつも楽しく読ませていただいております。
    上司の昇進について考えたことがなかったので、新しい気づきでした。
    ありがとうございます。

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  2. 英輔さん、コメントありがとうございます。

    パニック映画の典型的な展開として、「危機的状況の中、お互いで永遠に続きそうな”ののしりあい”が始まる…」というパターンがありますよね。

    そこで誰かが(大抵の場合、主人公)「ちょっとまて、今はそんなこと言っている場合じゃない!」と始まり、もう一人がそれを「そうよ!できることを探さなきゃ!」と続き、手元にあるリソースをフル活用することで困難を乗り越えますよね。

    組織運営においても、過去の時間(未来を作ることのない時間)に溢れた「”できない”の沼」の様なものが存在すると思うのですが、なるべくそこに足を取られない様に気をつける必要があります。

    上司との関係についても、「この上司がこうだから…できない。」と言うことで、大切な自分をその沼につっこんではいけない、とドラッカー教授は言いたかったのではないかと思います。

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