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2009年9月25日金曜日

”今日の組織が最も必要としているものが外部に向けた感覚器官である。”

 
本日の”ドラッカー 365の金言”は、組織の外部に向けた感覚器官の重要性について触れられている。組織の内部にはコストしか存在せず、成果は常に組織の外に存在するため、われわれは常に外部を意識しつづける必要がある。

本日のページのアクション・ポイントで、ドラッカー教授は以下の5つの要素を常に意識し、組織が体系的に知覚する仕掛けを作る必要がある、と伝えている。

①顧客満足度
②既存顧客以外の購買行動(buying habits)
③技術革新
④競争相手
⑤政府の動向

理屈の上ではこれをよく理解しつつも、社内のことに対応するだけで一日はあっという間に過ぎるし、社外の変化からは目を背けてしまいがちだ。なぜこうしたことが起きてしまうのだろう。

以前、>SWOT分析(Wiki)を試みて感じたことだが、”内的要因”とされる、S(強み:Strengths)とW(弱み:Weaknesses)については、一旦列挙すると、それが数ヶ月で大きく変化することは珍しい。しかし、”外的要因”とされる、O(機会:Opportunities)とS(脅威:Threats)については、日々、新たな情報を得るごとに刻々と変化している。

インターネット等、情報インフラの高度化に伴い、絶対的な情報の量の増加と伝達速度が急速に向上したため、”外部変化による事業の陳腐化”もそれと同様に速度を上げている。

しかし、外部の変化と向き合うには大きな勇気が必要だ。それは今までと異なる行動、時には今までと正反対の行動を求められるからだ。これまで必死に努力してきた仕事を、今日入手した情報によって、手放すことを決断しなければならない可能性もある。

よって、ことに”直ちに行動の変化”を余儀なくされる情報には「見ざる、聞かざる、言わざる」の姿勢で流してしまいがちだ。だからこそ、これが組織の命取りになってしまう。

このような外部の事実を、たった一人で受け止めるのは不可能に等しいだろう。組織として、生き残りたいと思うのであれば、問題を気軽に話し合える環境をトップが率先してつくり、より多くの勇気ある人間で外に目を向け、社会に必要とされるままに組織を順応させていけるよう、精進したい。

ご存じの通り、ドラッカー教授は、「現代の経営(ダイヤモンド社)」において、「企業の目的は顧客の創造であることから、企業には2つの基本的な機能が存在することになる。すなわち、マーケティングとイノベーションである。」と説いている。

マーケティングは”外部を知覚すること”、イノベーションは”内部を変革すること”に繋がるのだと思う。


Today's Questions.
Q:外部を知覚し、内部を変革する仕組みが整っていますか?
Q:顧客の生の声に触れていますか?
Q:顧客はあなたの組織やサービスを本当に満足していますか?
Q:顧客の購買方針の意思決定方法は何を見本にしていますか?
Q:顧客はどの様にして新たな情報を入手していますか?
Q:機会と脅威に関わりそうな展示会に出向いていますか?
Q:競争相手についてどの程度知っていますか?

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9月26日”データ化できないものを考えなければならない。”
データ化できるものと、できないもの、両方を感じ取れる組織にならなければなりません。お楽しみに。

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