#d365】←こちらからご覧頂けます。みなさんのご参加、心よりお待ちしております。

2009年11月26日木曜日

”コミュニケーションの向上は送り手ではなく受け手によってもたらされる。”(P.F.ドラッカー)

 
本日の”ドラッカー 365の金言”は、コミュニケーションの基本について。ドラッカー教授は、聞く者がいなければコミュニケーションは成立せず、それは”ノイズでしかない。(There is only noise.)”と説明し、”受け手”こそがコミュニケーションの鍵を握っていることを伝えている。

・人は知覚できるものしか知覚しない。
・人は受け手の言葉(言語または用語)でしか意思疎通ができない。
・人は期待しているものしか見たり聞いたりしない。

It always demands that the recipient become somebody, do something, believe something. If it goes against her aspirations, her values, her motivations, it is likely not to be received at all or, at best, to be resisted. (P.F. Drucker, "The Daily Drucker", p.360, Harper Business)

コミュニケーションは、常に”受け手”を誰かに変えたり、何かをやらせたり、何かを信じさせたりしようとする。もしそれが相手の願望、価値観、やる気に逆らうものの場合、それは全く受け入れられないか、良くても抵抗されることになる。(同上 中村克海訳)


考えてみると、組織内に限らずとも、確かにあらゆるコミュニケーションには必ず目的があるように思える。

このブログの読者の多くはTwitterユーザなので、Twitterに見るコミュニケーションについて少し触れてみたい。

Twitterでは「投稿」を指す「tweet(直訳で”鳥のさえずり”)」という行為を、日本では”つぶやく”と表現しているが、この”つぶやく”には個人的にどことなく違和感を感じていた。

本日のページを読んで気づいたが、その違和感は、”つぶやく”と言う行為は相手不在の中で行われる行為であると認識されているからだと確信できた。

実際、個人的には「Twitterには(全く目的のない)”つぶやき”は、ほとんど存在しないと感じている。

本来”Tweet(鳥のさえずり)”という言葉の意味には相手を探すという明確な目的があるわけで、必ず受け手が存在する。つまり、”Tweet”にはマーケティングが前提としてあり、相手を無視した”つぶやき”はノイズになり得る。

著名人などにはあまり当てはまらないかもしれないが、それ以外のユーザがTwitterで短期間にフォロワー数を増やすには、相応のマーケティングが必要となる。(無論、多ければ良いというわけではないが。)そのユーザの軸となる目的や、その目的に呼応する相手(受け手)への配慮なしには困難だと思う。

ヘビーユーザにマーケッタ(マーケティングの専門家)やコンサルタントが数多く存在する理由の一つは、自らの投稿の内容によってリプライ(返答)やフォロワー(支持者、購読者)の数が変化するTwitterは、マーケッタが自身のマーケティング能力を確認&開発するには格好の場なのかもしれない。

このように、「コミュニケーション=マーケティング」と考えてみると、深層心理学的にも納得できる部分が多々あり、今までに見えなかったことが色々と見えてくる。

最後に、マーケティング(Wiki)という言葉の意味が一人歩きしがちなので、Wikipediaによる定義を、本日のテーマを意識しながらじっくり再読してみようと思う。


Today's Question.
Q:今、発しようとしている、その言葉の目的は何ですか?

Next Page is... 
11月27日”スタッフ部門の仕事の目的はただ1つ 現業に貢献し、組織全体の業績に貢献することである。”
明日もお楽しみに。

0 件のコメント:

コメントを投稿