本日の”ドラッカー 365の金言”は、PR(Public Relations)の役割について説明されている。
原著では「”パブリック・リレーション”は、誇大広告、プロパガンダ(布教)、隠蔽の意味を持つに至った。」というサブタイトルになっている。
”パブリック・リレーションズ”と言うと、兎角組織から社会に向かった一方通行のコミュニケーション(大げさな宣伝やマスコミ対策等)が仕事であるように認識されてしまっているが、ドラッカー教授は本日の説明を通じ、本来PRの役割はそれだけではない、と伝えている。
組織の一つ一つの行動は、社会(社員、消費者、市民等)に何らかのインパクト(影響)を与える。そこでパブリック・リレーションズは、組織の活動に対し、社会で生じる微妙な感情の揺れをつぶさに評価し、次なる意思決定に活かすために重要な役割を担っているということだろう。
パブリック・リレーションズは、あくまでもCSR(企業の社会的責任:Corporate Social Responsibility)に基づいた上で社会の信頼獲得を目指さなければならない。WikipediaではCSRを以下の様に定義しており、本日の内容を理解するのに適切な説明だと思うので引用しておきたい。
企業の社会的責任( 英記:CSR: Corporate Social Responsibility)は、企業が利益を追求するだけでなく、組織活動が社会へ与える影響に責任をもち、あらゆるステークホルダー (利害関係者:消費者、投資家等、及び社会全体) からの要求に対して適切な意思決定をすることを指す。(ウィキペディア「CSR:企業の社会的責任」)
コミュニケーションにおいては”聞く”ことが重要であるのと同様に、パブリック・リレーションズにおいても社会の声を聞くところからスタートする必要がある。彼等を驚かせたり、感心させたり、説得したり、欺いたりすることが本来の役目ではない。
Today's Questions.
Q:組織のリーダーがステークホルダーの上に自らを位置づけていませんか?
Q:内外の”信頼”において、持続可能な組織でしょうか?
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11月30日”ミドルの減量を開始せよ。”
中間管理職層の省力化と組織のフラット化に関わるお話です。明日もお楽しみに。
そうすると、PRは今までのものよりものすごく地味なものになってきますね。
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