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2009年9月4日金曜日

”成果を上げる人は行うべき事を行っている。”

 
本日のページで紹介されている内容は、組織の運営を懸命に取り組むすべての人にとって救いとなる内容ではないだろうか。

ドラッカー教授は数々のコンサルティングを通じ、世界の様々なキャラクターをもつ一流リーダー達を観察した結果、「そもそも成果を上げるタイプなど存在しない。」と述べている。共通点はたった一つしかない。

「成果を上げる人は、能力、関心、知識、気性、性格、仕事の方法において多様である。あらゆることにおいて千差万別である。共通点は、行うべきことを行っているだけである。」(「経営者の条件」)

「成果をあげる人とあげない人の差は才能ではない。いくつかの習慣的な姿勢と、基礎的な方法を身につけているかどうかの問題である。しかし組織というものが最近の発明であるために、人はまだこれらのことに優れるに至っていない」(「非営利組織の経営」)

つまり、リーダーとは素質によるものではなく、どのような姿勢で取り組んでいるのかで決まるということだ。

当社では数年前より、新たな管理職やリーダーを数名の候補者の中で立候補してもらって決めることにしている。最終的に立候補が現れない場合には経営で決めることにしているが、やはりその中で候補者が心配するのが自らの「リーダーとしての資質」についてである。

「私には知識がない。」「技術がない。」「人前で上手く話せない。」「教育されていない。」と候補者によって様々な不安を打ち明けてくれるが、「真摯に役割に徹する気持ちさえあれば大丈夫です。」と伝えている。

昨日の「丘」の話でも触れたが、リーダーになるということは能力云々ではなく、役割(視点)が違うというだけで、”時間の使い方”が異なるだけだ。自分の時間の”中身”を、組織で与えられた”役”に合わせることで、いつでも人は与えられた役で成果を上げられる様になる。

もちろん、それに必要な知識を身に付けていく必要はあるが、基本的には「感じ、考え、行動する。」このプロセスを役に合わせられると、誰でもリーダーができるようになる。

新入社員であっても、何を任せてもできそうに思えたりするのは、素直さや柔軟さにあるのではないだろうか。

先日観た、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」で、ロシアのボリショイバレエ団の日本人ソリスト、岩田守弘氏(38)が紹介されていた。

ロシアという全く文化が異なる中で、彼はいかなる役でも絶対に断らない。新たな役をもらうと、その役や社会的背景を徹底的に研究し尽くし、他の何倍も練習を積む。

そしてそれが単なる物まねで終わらない。完全に役柄を理解した上で、最後に彼の味をつけることで、伝統を守ると同時に全く新しい価値を生み出すのだ。

この一連の流れの中に、理想のリーダーとはいかなる姿勢であるべきかを見ることができた。


Today's Questions.
Q:まず、あなたが与えられた”役”を理解していますか?
Q:役を演じきるために、どの様な習慣を作ればよいですか?

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9月6日”腐った強い者ほど組織を腐らせる者はいない。”
明日はお休みをいただきます。

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