本日の”ドラッカー365の金言”は、強みの相互理解について書かれています。
自らの強み、仕事のスタイル、価値観がある程度明瞭になってきたら、次に周囲と話し合いなさい、とドラッカー教授は言っている。周囲といっても組織内の人間だけではなく、自分が”頼っている人たち”と、自分が”頼られている人たち”の全てが知っている必要がある。
強みや価値観は、その人のプライベートの時間の過ごし方とも密接に関連してくるため、一昔前であれば、このような情報共有は飲み会やイベントの場で行われたと思うが、今ではなかなか難しい。
当社では朝礼、昼食会、人事評価調整会、社内工場見学、クレーム処理、委員会活動等において、別の職場の、”普通で考えると会う必要のない人同士が会う”仕組みを積極的に取り入れている。なるべく部署の壁を取り払い、自由に人が意見を述べやすくすることで、組織の膠着化を予防している。
人事評価の方法を大きく変更したことによって、全ての人が日頃何を考えて仕事をしているのかが、特に直属の上司と、その他の部署の上司から見て非常に分かり易くなった。
今まであまりスポットライトが当たっていなかった無口なスタッフが、実は驚くほど冷静に今後の組織のあり方について考えていたりして、”一人ひとりの強みを発揮させる場所を作ること”こそが、リーダーの仕事なのだと痛感させられることがよくある。
製品の不良対策の場においても、不良発生直後に、その問題には全く関係のないと思われる他部署のリーダーが全員招集される。「今後、どの様にして再発を防ぐか?」について話し合うと、全く技術的知識がない人がブレークスルー的な解決策を考えつくことが多々あるし、聞いているだけでも自分の部署の活動に応用することができ、中長期的に見て非常に大きなコストダウンにも繋がる。
こうした取り組みは、開始当初は「そんな時間の余裕はない。」と一蹴されるものだが、徹底して”未来の時間(明日をつくる時間)”で話し合い、結果を生む努力を継続しよう。何年かすると、スタッフ自らの手で、組織に依存しない話し合いの場を作り、難題であっても比較的明るい雰囲気で話し合うことができるようになる。
Today's Questions.
Q:上司、部下、同僚の趣味や家族について知っていますか?
Q:自由参加で重要な案件について話し合う場がありますか?
Q:話し合いの場に笑顔がありますか?
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9月16日”昇進を重ねる有能な上司ほどありがたい存在はない。”
部下の仕事は上司を出世させること?どうぞ、お楽しみに。
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