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2009年9月18日金曜日

”働く者が組織よりも長生きし かつ組織を動けるようになった。”

 
本日の”ドラッカー 365の金言”も、”第二の人生(セカンド・ライフ)”に関わる内容になっている。終身雇用が当たり前だった時代に比べ、現代の組織の寿命は短くなる一方、人の寿命は急速に延びている。

ご存じの通り、日本の平均寿命は世界でトップクラスだ。特に女性は24年連続で世界一位。今も記録を更新し続けている。また、昨今の医療科学の進歩や、様々な事故防止技術等の進化により、人の平均寿命は急速に延び、”100歳台時代”に突入する日も近いと言われている。

一方で、働き盛りと言われた若年層は減り続けている。国内の出生率も低下し続け、未成年者(20歳未満)と高齢者(65歳以上)の数は2004年に既に逆転した。国民の平均年齢の上昇や健康に対する意識の向上などにより、国民一人当たりの医療費支出は当然急増。(下図参照:iPhone等では表示できません。ご了承下さい。)





同時に、大多数の年金基金は、毎年不足金を計上する事態に陥っており、定年後の経済状況を考えると、既に崩壊は始まっていると言える。

これに追い打ちをかけるように、昨年末からの世界同時不況によって、我々は様々な”ひずみ”を目の当たりにした。資本主義社会は完全に崩壊したと言って良いのではなかろうか。

この様な危機的状況の中、ドラッカー教授は、意義あるセカンド・ライフを今から築くため、一週間に約10時間程度で良いので、ボランティアとしての活動に時間を割くことを推奨している。過度な競争やプレッシャーから無縁の世界に自らの強みを発揮できる場を探す大切さを伝えているのだ。

最近、痛切に感じるのは、社会企業家を目指す若者達(〜20歳代)の環境順応力だ。私が同世代の時代にはインターネット創世記だったため、「いかに楽をして稼ぐか?」という視点で、自分を含めて多くのベンチャーがビジネスモデルを考えていた。

しかし、最近私が出会う若者達は「いかに社会に必要とされる存在になるか?」と、完全に視点が顧客側に移っている。それぞれが社会の移り変わりと、自分の強みと弱みに深いところで向き合えている若者が本当に増えてきた。”事業”と”自分”の存在意義について真剣に考え抜いている。

営利目的の一般企業が”喰えなくなる時代”は、すぐそこまで来ている。特に30歳後半以降の人は、非営利では喰っていけない、と簡単に終わらせるのではなく、まずは何らかの非営利活動に参加することで、未来の自分にとって最適なエコロジカル・ニッチ(自然生態学的な適所)を探してみよう。


Today's Questions.
Q:週に何時間、本業とは別の活動に時間を割いていますか?
Q:「非営利なんて喰っていけないでしょ。」と言っていませんか?本当にそうですか?

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9月20日”山あるところには谷がある。”
明日は本日の内容と重複しますので、お休みさせていただきます。明後日は人事のお話です。お楽しみに。

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