本日の内容は、4種類の起業家戦略の2つ目の戦略、「二番手戦略」について説明されている。
二番手戦略は、総力戦略によってリーダー的地位に立ったライバルを十分に観察し、よりよい製品やサービスを提供していくことでトップの座を奪う戦略で、非常に強力な戦略と言える。同じ市場に対し、より良いものを創造する方法について、ドラッカーは「創造的模倣(直訳:クリエイティブな真似)」と呼んでいる。
世界のものづくりを変えた、トヨタ生産方式の「カイゼン」においても、まず現状を否定し、全く異なる方法でより効率的に同じ目的を達成することに重きを置いている。日頃、何かを目にして「もっとこうすればいいのに・・・。」と考える力は日本人のDNAに深く刻み込まれたわれわれ共通の「強み」かもしれない。
[身近に目にする二番手戦略、成長のプロセス]
1)総力戦略のリーダーが新たな製品(またはサービス)を開発
2)顧客に提案し、製品(またはサービス)に対して理解を深める
3)同時に「もっと・・・だったらいいのに。」といった市場の評価が始まる
4)提案からスタートする総力戦略のリーダーは、顧客の声を拾いきれない
5)二番手戦略の企業が、顧客の声に注目し始める
6)より顧客のニーズに応える製品(またはサービス)を開発
7)価格戦略(8/20掲載予定)と組み合わせ、総力戦略の市場を獲得してゆく
8)総力戦略のリーダーは防戦一方になってしまい、イノベーションが更に減速
9)シェアが急速に変化し、二番手戦略企業が市場のトップに躍り出る。
10)そして、別の企業が二番手戦略を使い、新たな参入を試みる。
この戦いはボクシングのチャンピオンと挑戦者の関係に似ていて、ベルトは一所にとどまることなく、常に動くことになる。
Today's Questions.
Q:二番手戦略をとっている製品(またはサービス)を3つ挙げて下さい。
Q:それらは、具体的にどうしたら市場のリーダーになることができますか?
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8月19日”柔道戦略はリーダーの地位にある者の隙間を突く。”
二番手戦略の説明が続きます。
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