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2009年8月19日水曜日

”柔道戦略はリーダーの地位にある者の隙を突く。”

 
親日家のドラッカー教授ならではのタイトルがついたページだ。「ドラッカー365の金言」の原文、”The Daily Drucker
”では、”Entrepreneurial Judo(起業家としての柔道)”というタイトルになっており、二番手戦略的アプローチについて説明されている。

原文の最初の文に目を向けると気づくが、「日本の柔道の名人は、対戦相手が誇りを持ち、喜びを感じている『強み』を探す。」という説明から始まっている。相手の強みをよく観察し、その力を利用し、相手の脅威に変えてしまうのが柔道戦略だ。

みなさんはSWOT分析(Wiki)を試したことがあるだろうか。自らの強み、弱み、機会、脅威に分けて分析していくお馴染みのツールだが、自らの組織で試すとどうしても感情が入ってしまい、客観的に分析するのは意外と難しい。これを競合相手の組織について試してみて欲しい。分からない部分については仮定で構わない。冷静に分析すると強みが脅威に、弱みが機会になり得るのがよく分かる事に誰もが新鮮な驚きを感じるはずだ。

あらゆる「もの」は発生と同時にその他の「もの」が必ず変化し始める。

勝ちパターンもそれを続けることで、重心が中心から少しずつずれてゆく。出発点では顧客のニーズを考えて生まれたビジネスも、やがて「いかにしてわれわれの『勝ちパターン』に相手をはめ込むのか?」が目的になってしまう。顧客ニーズは常に変化し、勝ちパターンは形骸化してゆく。

市場のリーダーといえども、自らの勝ちパターンを常に陳腐化させなければいけない。

Today's Questions.
Q:現在急成長している会社を1社挙げて下さい。
Q:その会社の勝ちパターンが1年後も勝ちパターンですか?
Q:5年後、10年後はどうでしょう?

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8月20日”価格戦略は顧客に合わせて価格をつける。”
3番目の起業家戦略についての説明です。

1 件のコメント:

  1. ■IBM、DNAの自己組織化を活用した回路形成技術を開発―ドラッカーの言うとおり、新しい技術は他の分野からやってくる!!!
    http://yutakarlson.blogspot.com/2009/08/ibmdna.html
    こんにちは。IBMが全く新しい回路形成技術を開発しましたね。実用化すれば、今までよりも集積回路の集積度をハイコストパフォーマンスで実行することができます。光学的な手法を用いた既存の技術では、限界に近づいていました。素晴らしいことだと思います。ドラッカーは、企業のパラダイム(規範)の変化の一つとして、新しい技術はもはや自社が属してる産業からではなく、全く予期もしなかったところからやってくると語っていました。たとえば、通信用のグラスファイバーは通信技術の会社ではなく、ガラス素材の会社であるコーニング社が開発しました。最近の新薬は、化学・生化学・薬学の分野ではなく、バイオテクノロジーから生み出されています。このDNAの自己組織化を活用した新技術はまさに、良いケーススタディだと思います。詳細は是非私のブログをご覧になってください。

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