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2009年8月28日金曜日

”幸せに暮らしましたで終わるのはおとぎ話だけである。”

 
本日のページでは、事業が成功した後に必ず襲われる”睡魔”の恐ろしさについて紹介されている。

何らかの物事が発生した(成功した)瞬間、陳腐化も同時に生まれ、進行を始める。半ば、哲学にも通ずる様な話だが、ニッチ戦略に成功した企業のトップは痛いほど理解しているはずだ。

当社にこんな話がある。私と兄で経営を承継した際、過去およそ十年間に渡り、組織や現場の改善が全くといって良いほど行われていなかった事に気付いた。正に空白の10年が存在した。今後の体質改善やシェアの維持拡大を考えると、大幅なカイゼンが必要である事を伝えると、「創業者の○○さん(祖父)は、『この仕事は未来永劫続くから、安心しなさい。』と言われました。それをあなた方は壊すんですか!」と反発された。

確かに特定の市場で大きなシェアを持つという事は、顧客に選ばれた結果であるが、それはあくまでも過去行ってきた事の結果であり、明日の成果は今、作り込まなければならない。

先にも触れた様に、人は感じ、考え、行動する。最初の「感じる」フェーズにおいて、環境の変化を薄々は感じながらも「感じないでいよう。」と現実逃避しがちだが、同時に誰もが多かれ少なかれ”良心の呵責”を感じるはずだ。

この生理的な違和感こそが次なる行動、いわばイノベーションの種だと思うのだ。まずはそれを知覚できた自分(またはスタッフ)を褒め、環境の変化に愚直に順応できる組織作りを心がけたい。


Today's Questions.
Q:組織内で口にしてはならないタブーは何ですか?
Q:どの様にして、それを機会にできますか?

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8月29日”仕事ができる組織は仕事を楽しんでいる。”
ドラッカー教授は仕事を楽しんでいる組織のコンサルティングしか取り組まなかったそうです。あなたの組織にはドラッカー教授が来てくれますでしょうか。明日もお楽しみに。

1 件のコメント:

  1. 光は闇の中でこそ輝き、闇は光があるから生まれる。私はその概念が大切ではないかと考えています。成功している時、上手くいっているときこそ、その裏に潜む闇の部分などに目を向けなければならないのであり、失墜してから手を打っても遅く、機を見計らい、変化すること(あるいはさせること)に恐れずに取り組んでいきたいと思うのです。
    光と闇は常に背中合わせでどちらも必要だと感じます。安定していることは固定的であり新しいものは生み出さない。水は流れてこそ清い。まさに仰っておられるとおり違和感をイノべーションの種として育てていくことこそが可能性の花を咲かせるのだと思います。

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