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2010年2月25日木曜日

”資金ではなく知識が統治の主体となったとき 資本主義とはいかなる体制を意味することになるのか。”(P.F.ドラッカー)

 
本日の”ドラッカー 365の金言”は、「明日を支配するもの」からの抜粋。

本日の内容は、知識労働の興隆によって社会の主体が資金から知識に移行しつつあることについて説明されている。

我々の価値観は日々変化している。

先進国では特にお金やモノに対しての信頼感、期待感が刻一刻と失われ、一通りの贅はやり尽くした我々の世代(30代〜)と、そうした贅沢を体験したいとも思わない若者達(〜20代)が次に向かうところは全く別の世界に存在する様だ。

非常に極端な例ではあるが、ウォーレン・バフェット、ビル・ゲイツ、ジャッキー・チェン等の大富豪達には、自分が最低限生活できるだけのわずかな資金を残し、残りの全額を寄付する動きが見られる。(具体的な額を見れば、それが単なる税金対策ではないことは確か。)

彼等は子供達に遺産を残さずに全額寄付することについて、このように話している。

「長者の父に会って、終生何もしなくてもいいほど多くの財産を譲り受けるのは、子女から達成感を奪うことと同じだ」(ウォーレン・バフェット)

「息子に能力があれば、父のお金は必要ない。能力のない息子に、父の財産をむなしく使わせるわけにもいかない」(ジャッキー・チェン)

彼等は自らの子供達の本当の幸せを祈ったり、世界の問題を見つめた時、手元にあるほぼ全てのお金を手放す意思決定をしたのだ。ビル・ゲイツについては40代半ばでその決断をしているところから、本人の価値観が人生半ばにおいて大きくシフトしたことがよく分かる。

こうした流れは我々の生活にも同様に起きている。秋葉原や大型家電量販店に行っても、以前の様にときめくことはなくなった。本当に必要なモノを買ったらさっさと帰る様になった。

当社の職場でも”残業”と”帰宅”を較べて(本来、較べるものでもないが…)、”残業”を選ぶ者は少ない。意思決定の主たる基準が”カネ”から”価値感”に移動した証拠は他にも数多く見られる。

”カネ”の様に、限定された価値を世界中で取り合いする社会は終わりつつあることは確かだといえるだろう。では、社会、組織、個人において、”価値観”を流通させ、無限に増大させるにはいかなる取り組みが必要だろうか。


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2月27日”重要なことは自らの事業は何かを知ることである。”
明日はお休みをいただきます。明後日またお会いしましょう。

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