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2009年10月1日木曜日

”神々が見ている。”

 
本日の”ドラッカー 365の金言”は、完全の追求について。紀元前440年頃のギリシャの彫刻家、フェイディアスの言葉を例に取り、本日のページでドラッカー教授は「いかに難しくとも、仕事に完全を求めて下さい。」と、アクション・ポイントで述べている。

昨今、解明されつつある脳の可能性について、池谷裕二氏の研究が興味深いが、彼の話の中で、我々の脳の中に存在する「死ぬまで永久に進化し続ける部位」について説明されており、非常に腑に落ちる点があった。

ことに知識労働の場においては、高年齢層のスタッフによる経験値が計り知れない武器になることが多々ある。論理的には説明できない、無意識から来る直感力や危機察知能力、雰囲気などは若年層のスタッフがいかに優秀であっても到底かなわない場合がある。

また、社会における当社の役割と、われわれにとって「なすべき事」等を話すと、素早く理解し、惜しみなく力を発揮し協力してくれるのは高齢のスタッフに多い気がする。若年スタッフは、経験の浅さから、そこに自らの全体重を乗せてしまって良いか分からず、躊躇する姿をよく眼にする。

この点において、晩年期のドラッカー教授が「『これまでで最高の著作はどれですか?』と聞かれると、いつもスマイルして『次の作品ですよ。』と答えている。」と言っている意味はよく理解できる。

意識レベルにおいて「次の作品が今までの最高であるはずだし、実際もそうでなければならない。」という強い意志の下に臨んでいたドラッカー教授のプロフェッショナリズムに、多くの問題を抱えた社会に対する力強い使命感が感じられる一ページだった。

自らが感じたことに対し、これだけ率直な生き方をできるよう、常に完全を目指して淡々と取り組んでいきたいと思う。


Today's Questions.
Q:どの様にすれば、一日に未来の時間(明日をつくる時間)を増やすことができますか?


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10月2日”意思決定が成果をあげるには満たすべき要件を明確にしておく必要がある。”
意思決定に本当に必要なことは?お楽しみに。

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