本日の”ドラッカー 365の金言”は、「断絶の時代」からの抜粋。「政府はお粗末な経営者である」という一文から始まる本日のページは、政府の役割について説明されています。
政府の役割は、重要かつ意味ある意思決定を行うことである。社会のエネルギーを結集することである。問題を明示することである。選択を提示することである。すなわち、統治することである。(P.F.ドラッカー著、上田惇生訳「断絶の時代」より、ダイヤモンド社)
政治について疎い私にも、かつての政治ニュースは読むに堪えない内容の議論ばかりだった。税金を浪費しながら、延々と低レベルな論争にうつつを抜かし、まさに”重要かつ意味ある意思決定”が全くと言っていい程なされていなかった様に思う。
しかし、政権交代後は話題の質が一変した。議論の内容が個々の”意思決定”についての論争に変わってきている。多少荒削りだが、今の政党は前を向いている。前政権に較べ、未来の時間(明日をつくる時間)が圧倒的に多いように見えるのだ。
”社会のエネルギーを結集する”および、”問題を明示する”という意味においては、体制がある程度整い次第、党を越えて公平公正な見解で意見を交わし、協力しながらよりよい意思決定ができる様な環境の構築を期待したい。
10月17日の記事で宗教について触れた。タイトルは、”宗教は、神の王国を捨ててまで社会を受け入れることはできない。”というものだった。これを政治に変えてみると、分かり易い。
”政治家は、政党を捨ててまで社会を受け入れることはできない。”
宗教と同様に、社会は政党に関係なく、有機的に絶え間ない変化を続けている。より正しい意思決定のため、全ての議員から、政党という依存対象を排除しなければ、本当の”エネルギーの結集”は実現できないのではないだろうか。
議員数は大幅に削減し、近い将来、国の意思決定においても民間の非営利組織がその大半を担う日が来るかも知れない。
Today's Questions.
Q:あなたがこの国のリーダーだとしたら、最初に取りかかる仕事は何ですか?
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10月23日”民営化の目的は政府の再生にある。”
引き続き、民営化についてのお話です。お楽しみに。
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