本日の”ドラッカー 365の金言”も、「断絶の時代」より。タイトルが”民営化の目的”となっているが、原著”The Daily Drucker”では”Government Decentralization(政府の分散化)”というタイトルとなっている。
Decentralization(ディセントラライゼーション)という言葉は、Centralization(中央集権化、中央集約化)の反対で、分権化、分散化などの意味である。
分散化というと、政府の弱体化を招くのでは、との印象があるが、実際はそうではない。政府は”頭脳”として重要な意思決定をより適切に下す一方、事業などの「実行」に関わるあらゆる部分については民間に委託すべく進めることで、”明日をつくる”組織を作ることができるはずだ。
これは会社組織においても全く同様だ。「社員には任せられないから…。」と言いつつ、いつまでも社長が事細かな仕事をしていれば、大局で見る機会を失い、どれも中途半端に終わってしまう。脳は脳として、手足は手足として役割に徹することで組織は前に歩き出すのだと思う。
また分権化、分散化というと、”丸投げ”と誤解してしまいがちだが、仕事や権限を委譲する側は、成果を公正に評価する事が前提となる。
このDecentralization(ディセントラライゼーション)は、今後の組織運営改革の要になってくるのではないかと思う。フラットで柔軟な体制をつくり、いかにしてより多くの重要な権限を委譲し、今までにない成果を上げる一方で、未来を見つめ続けられる組織にできるか。
静かなカリスマ性を持った次世代型組織(および、リーダー)が、社会に必要とされている。
Today's Questions.
Q:政府が存在しなかったら、何に困りますか?それはなぜですか?
Q:政府の仕事で民営化できない仕事は何ですか?本当に民営化できませんか?
Q:成果の公正な評価なしに、丸投げして終わっていませんか?
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10月25日”環境保護を目的とする援助こそ最も生産的な国際協力にちがいない”
明日はお休みさせていただきます。明後日をお楽しみに。
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