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2009年10月13日火曜日

”アイクもかわいそうに これからは命令どおりにはいかないだろう。”

 
本日の”ドラッカー 365の金言”は、”意思決定の前提”の陳腐化を自らが現場に出向いて確認する大切さについて説明されている。

タイトルは、ドワイト・アイゼンハワー(愛称:アイク)が大統領に当選した際、前任のハリー・トルーマンから出た言葉で、大統領として、これまでアイゼンハワーが大切にしてきた”現場主義”を貫く事の難しさを語ったものだ。

本日のページが引用されている箇所を読み進むと、以下の説明がある。

自ら出かけ確かめることは、決定の前提となっていたものが有効か、それとも陳腐化しており決定そのものを再検討する必要があるかどうかを知るための、唯一ではなくとも最善の方法である。われわれは意思決定の前提というものが、遅かれ早かれ必ず陳腐化することを知らなければならない。現実は長い間変化しないでいられるものではない。(PFドラッカー著、上田惇生訳「経営者の条件」、ダイヤモンド社)


われわれ、知識労働者にとって最も重要な仕事の一つ、意思決定には必ず”決定の根拠”が必要となる。そして、”決定の根拠”は、選択した直後から腐り始めるということだ。”決定の根拠”の腐り具合によっては、”決定”そのものがその意味を失うことにもなる。

よって、われわれにとって、意思決定が重要な仕事であるように、”決定の根拠”の腐り具合の確認も、同様に重要な仕事であると言える。最終的な意思決定は自らが行うのと同様、”決定の根拠”すなわち現場・現物・現実の確認も自らが行うのが理想的だ。

この点については製造業が進んでいる。トヨタ生産方式では「三現主義(現場・現物・現実)」あるいは「現場現物主義」と呼ばれ、トップ自ら即座に現地に出向き、五感を駆使して現物・現状を見ながら本質を見極め、素早く意思決定することの大切さが徹底されている。

ITの進化により、意思決定の現場は危険にさらされている。より生産的且つ責任ある選択のためには、それが非合理と言われても顧客や現場に自ら足を運び、生の情報を掴みたい。


Today's Questions.
Q:決定の根拠は、自分で得た情報で構成されていますか?
Q:以前の意思決定の根拠が、もう腐っていませんか?
Q:自然の中で五感を磨いていますか?

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10月14日”フィードバックが並の人間に一流の仕事をさせる。”
明日は意思決定の継続学習についての紹介です。お楽しみに。

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