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2009年10月31日土曜日

”NPOにおいて理事とは、地位ではなく責任である。”(P.F.ドラッカー)

 
本日の”ドラッカー 365の金言”では、NPOにおける理事の役割について触れられている。ドラッカー教授は、「理事とは、地位ではなく責任である。」とし、使命、有給スタッフ、ボランティアに対して責任を負う様、伝えている。

NPO法人(特定非営利活動法人)ではなくても、誰もが何らかの非営利組織において理事や役員などの”リーダー的役割”を担当しなければならない場面が出てくると思う。私自身も現在、厚生年金基金や幼稚園、地元地域等の非営利組織において理事や役員をしている。

そうした活動の中で判断に迷った時、本日のページのメッセージを意識するだけで、より正しい意思決定ができるようになるので、みなさんにもお勧めしたい。

まず、非営利活動の理事や役員といった役割は、一般的に、自ら申し出ることによってその役割に就く事はまず無いのではないかと思う。ある日突然、「○○さん、あなたに是非ともお願いしたいのですが。」と言われ、大抵の場合は、それを免れることはできない。

自ら積極的に選択したわけではない組織から声がかかった時、人は色々理由を言って反射的にそれを躊躇してしまうが、これには若干の矛盾を感じる。

選出の方法は様々なので、一概には言えないかも知れないが、少なくとも、「この人であれば間違いないだろう。」という判断から自らの所に話が来ているはずだ。それを忙しくなるからという理由だけで無碍に断るのは、”結婚式の祝辞を頼まれて断るような行為”と同様ではないだろうか。

勿論、本業を脅かしてはいけないが、日頃その相手(非営利組織)の活動による恩恵を(間接的にも)受けて来たわけで、その活動を運営する側に立つ機会を与えられたのであれば、まずは謹んで受け、倍返しするために尽力するのが、人として当然であると思うのだ。

逆に考えれば、”自分だけが良ければ良い”と思って行動を徹底している人に、そのような役柄はなかなか廻ってこない筈だ。その様な声は、”来るべくして自分に来ているのだ”と思い、せっかく受けるからには、その組織の使命を深く理解し、自らをその下に置いて全力で貢献していきたい。

もう一点、非営利組織の理事会または役員会に入った際に注意すべき事は、その組織の活動について、自分に知識があろうとなかろうと、自分が「重要な意志決定者の一人」であるということだ。よく分からないからといって意見を言わないと、まったく貢献することができないし、かえって組織の足手まといにもなりかねない。

せっかく貴重な時間を割いて参加するのであれば、その時間を”未来の時間(明日をつくる時間)”で満たしたい。

私にとっては、先述の厚生年金基金の理事会から学ばせていただくことは計り知れない。何千人もの加入員とその事業主によって積み立てられる莫大な資産の運用を決定する場であるが、金融取引に全くの素人だった私でも、”いかに理事会がより良い決定をできるか”を追求する点は、企業のそれと同じであることが最近実感できてきた。

「使命達成のため、より正しい意思決定のために、今、何が必要なのか?」「それはどの様にして得られるのか?」

このような、誰にでも考えられるような幾つかの問いを、他の理事や役員と共に愚直に考え、行動し続けることにより、より持続的に成果を上げられる非営利組織を、我々自身の手で育んでいくことができるのだと思う。

Today's Questions.
Q:あなたは現時点で、いくつの非営利組織の運営に関わっていますか?(見落としている可能性があります。)
Q:あなたの生活は、いくつの非営利組織の恩恵を受けているでしょうか。

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11月1日”象はノミと違って身長の何倍も飛び上がることはできない。”
何でもできるわけではありません。全ては集中力に鍵が。お楽しみに。

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