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2009年11月5日木曜日

”未来のための予算は好不況にかかわらず一定に保つ。”(P.F.ドラッカー)

 
本日の”ドラッカー 365の金言”は、「明日を支配するもの(Management Challenges for the 21st Century)」からの抜粋で、”未来予算(Future Budget)”についての説明だ。。この中でドラッカー教授は好不況に関わらず、未来の顧客創造に繋がる活動のため、一定の予算を別枠で確保しなさい、としている。

未来の顧客創造に繋がる活動とは、主にマーケティング&イノベーションを指すと考えて良いだろう。新たな顧客を見つけ、その顧客が必要とする商品やサービスを生み出すプロセス全体がそれにあたる。

記憶が定かではないが、オーディオブック「P.F.ドラッカーと考える21世紀の経営」(もしくは「日本企業への警告」)のインタビューにおいて、インタビューアーが「未来に対する予算の重要性について本で説明されているが、その額をどの様に決定したらよいか?」という問いを投げかけた。

ドラッカー教授は「未来への投資額は、最低でも、”過去行った事”に対して支払わなくてはならない金額を上回る必要がある。」といった回答をしていた。

注:上記の正確なソースについては後日追記予定。

残念ながら弊社では今のところ、これについての取り決めが全くされておらず、昨年末からの不景気の中、どのコストを削減し、どこを削ってはならないのかが明確でなかったので、早々に検討していきたい。

さて、”未来予算は、過去に対して支払う金額を上回るべきだ”という言葉で思い出すことがないだろうか?

先日登場した、ドラッカー教授が最も重要視する”時間”の使い方についても、彼は同様の説明をしている。”未来の時間(明日をつくる時間)”と”過去の時間(過去に行ったことに対処する時間)”の関係に非常に似ている。

そして、時間と金…となると、ひょっとすると経営に関わるすべてのリソース(経営資源)について、同じ事が言えるのかも知れないと感じた。

一般的に言われるリソースは、ヒト・モノ・カネの有形資産である3要素が挙げられるが、最近ではその他の無形資産となる情報・知識・時間・技術・知恵・ブランド等が加えられてきた。

自らの組織における、これら全てのリソースの”未来対過去配分”をそれぞれ考えてみると、その大半が赤字である事がよく分かる。

本日のページを読み、資金だけでなく、それぞれのリソースの、いわば”未来配分”を別枠で確保した上で、明日に繋がる意思決定をしていく重要性に気付くことができた。


Today's Questions.
Q:未来に繋がる別枠予算を確保していますか?
Q:どのリソースに”未来配分”が欠乏していますか?その結果は?
Q:どのリソースに十分な”未来配分”が確保されていますか?その成果は?

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11月6日”聖アウグスティヌスは奇跡を求めて祈り、成果を求めて働きなさいといった。”
戦略についてのお話しです。お楽しみに。

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