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2009年11月16日月曜日

”自然発生的に生ずるものは混乱、摩擦、不手際だけである。”(P.F.ドラッカー)

 
本日の”ドラッカー 365の金言”は、組織構造について。ドラッカー教授は”正しい組織構造”を追求するのではなく、仕事に最適な構造を探し、確認し続けることを薦めている。

そしてその上で、守るべき原則についても紹介されている。

①透明な構造
誰もが構造を理解できる組織。

②最終的な決定権を持つ者がいる
最終的な意思決定者が明確な組織。

③権限=責任
権限には、責任が伴う。

④上司は一人
誰にとっても、上司は一人。

個人的には、ここでドラッカー教授が説明しているニュアンスよりも、フラットかつ有機的な組織が日本では実現できると思っている。

人は、どうしても”頼りがいのある壁”に寄りかかってしまうものだ。多くの組織構造のように、頑丈で変化に乏しい構造を継続すると、そこにいる人は本質的な問いを忘れてしまうように感じる。

部署間の敷居など”古い組織構造”のムダな箇所は常にそぎ落とし続けることで、事業の目的が”顧客の創造”であることをみんなで実感できる、バリアフリーで柔軟な組織が理想的だ。

当社でも、ある事業部の”完全バリアフリー化”を目指してきたが、近々やっとのことでそれが実現する見込みが見えてきた。我々が”完全バリアフリー”というのは、事業部全体を、場所的にも、組織構造的にも一つの大広間にしてしまうという試みだ。これにより、営業と製造の区別も無くなる予定だ。

ここでモデルにしているのは、攻守で担当が変わるアメフト式ではなく、常に選手による自己判断がベースになり、お互いを補完し合いながら動き続ける(判断し続ける)”サッカー型組織”だ。

サッカーでは、常に変化する相手チーム(事業で言えば、顧客や市場等の外部環境)の動きに自分のチームの組織を順応させる必要がある。ポジションは各自持ち、その担当に必要な技術を日々強化しているが、試合においては過度にポジションに依存することがない。フィールドのどの場所においても、自らの”強み”を活かす方法を意識している。

お互いがお互いの仕事ぶりに声を掛け合うことで、常にベクトルの修正をしているし、フォワード←ミッドフィルダー←ディフェンダー←キーパー←監督と、戦況をより冷静に客観視できる順で指示を優先させている。

完全なフラットとはいかなくとも、”他の部署でも自らが貢献できる場所があることが見える”環境を整えることで、自然と相互の協力が活発化してくるのではないかと思う。そのためには、企業体だけでなく、さまざまな異なる組織を参考にしていこう。


Today's Questions.
Q:メンバーが自由な(責任を伴った選択ができる)組織ですか?

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11月17日”社会的な事象のなかで真に意味のあるものは定量化になじまない。”
定量化の限界についてのお話です。お楽しみに。

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