本日の”ドラッカー 365の金言”は、スタッフ部門の人選において気をつけるべき点について紹介されている。
昨日も触れたとおり、スタッフ部門とは収益に直接的に関わる業務を支援する部門で、一般的には総務、経理、人事、法務、生産管理等、管理業務を担当する部門を指す。
ドラッカー教授は、このスタッフ部門の重要なポストに、現業(収益部門)の経験が全くない者を任命してしまうと、その者は現業を卑下し、非生産的になってしまう、と伝え、スタッフ部門と現業部門での人事異動を薦めている。
スタッフの仕事に五年から七年携わった後は現業に戻す。再びスタッフの仕事につかせるときは、現業の仕事を五年以上こなした後にする。そうしないかぎり、やがて人形遣い、用人、黒幕となる。(「マネジメント・フロンティア」より)
たしかに当社でも”デスクで働く人”が、”現場の人”を自分より下に見てしまったり、現場の人に人事的な側面について相談を受けたりする場合が見られる。100人程度の組織でもこうした光景が見られるのだから、大手ではさらにその溝は深いのではないだろうか。
最近当社ではスタッフ部門のベテランスタッフを現業部門のリーダーにすることに成功している。その他にも、都度現場の仕事を手伝える環境を整え始めているところだ。
全く毛色の異なる仕事ではあるが、スタッフ部門で得た経験は、現場の改革には新鮮な風を吹かせてくれる。サッカーの様な柔軟なフォーメーションで、お互いの仕事を協力できる組織風土を作っていきたい。
Today's Questions.
Q:スタッフ部門の人が、現業部門の人を、自分の下に位置づけていませんか?
Q:どの様にすれば、両部門の間で人事異動が可能ですか?
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11月29日”PRという言葉自体が、広告、宣伝、マスコミ対策など好ましからざる意味をもつにいたった。”
PR部門の本当の仕事とは?お楽しみに。
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