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2009年12月3日木曜日

”歴史は循環する。だがもとの位置に戻ったかに見えても内容はより高次のものとなる。それは螺旋状に動く。”(P.F.ドラッカー)

 
本日の”ドラッカー 365の金言”は、繰り返される様に見える歴史は、常に高度化しながらコークスクリューのような道を辿るため、既存の組織において起業家精神の育成が不可欠である、といった内容となっている。

私は「今回の『世界同時不況』は、前回の不況『ITバブル崩壊』とどの辺りが違うと思いますか?」という問いをタクシーに乗ると運転手の方に聞くようにしている。

赤坂で聞いても、地元(静岡)で聞いても、似た答えを聞くことができた。大方彼等の答えは、「スピードが全く違う。」というもので、その詳細は以下の様なものだった。

「ITバブル崩壊の時は、みんな何が起きているのか分からず、不況の実感がじわじわ浸透した感じがあるけど、今回は全く違ったね。リーマン破綻のニュースが流れた次の日の朝から、お客さんが全く乗らなくなっちゃったんだよ。そんな時には給料が減ってるわけじゃないはずなのにね。」

確かに製造の世界でも、あのニュースが流れた途端、業界全体が急ブレーキをかけたようにストップした感があった。多くの人が同じ媒体を見ている日本の情報伝達速度は他国を圧倒するものがあると思う。どんな僻地に行ってもトップニュースが数日内伝わる様な国は他に存在しないのではないだろうか?

今回は、深刻な不況がたった一晩にしてやってきたわけだ。

この様に、同じ様に見える不況にも必ず以前とは異なる点が存在する。「不況の後にはかならず好景気がくるものだ。だからじっとガマンしていればいい。今までもずっとそうだった。」という方もいるが、個人的には「本当にそうですか?」と感じる。

不況の定義とは何か?これは本当にイレギュラーなのか?今までの不況と何が違うのか?その環境で生き抜くには、今何をする必要があるのか?万一、それ(不況)が当たり前になったら、どの様に生き延びるのか?という問いから目を背けてしまう傾向がある。

様々な事象にアンテナを張りながら、これらの問いの答えを探し続ける義務があると感じるのだ。ドラッカー教授がこのページを通じて伝えたいのは、常に考え抜き、脅威を機会として捉えなさい、というではないだろうかと思う。


Today's Questions.
上の問いをご参照ください。

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12月4日”価格とコストに関する情報を抜きにして成果を上げることはできない。”
ABC原価計算等、コスト管理についての説明です。明日もお楽しみに。

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