本日の”ドラッカー 365の金言”は、「「マネジメントー課題、責任、実践」」からの抜粋。タイトルは「社会的責任の限界(Limits of Social Responsibility)」についての説明で、組織が”よい行い”をするためには、”良い業績”をあげなければいけない、といった内容となっている。
実例としてこのページで紹介されているのは、1984年にインドのボパールで史上最悪の科学工場事故を引き起こしてしまった事で有名なアメリカの老舗企業、ユニオン・カーバイド社の工場(米ウェスト・バージニア)の話だ。
失業緩和のために設立した旧式の工場では利益が出ず、その後の環境対策への要求に対し、抵抗する結果になってしまった。
公式HPを見ると、この工場は1947年に、それまで第二次世界大戦(1939-1945)のはじめより政府に向けてブタジエン&スチレンゴムを供給するための工場を購入したとされており、購入した時点で既に時代遅れの工場であったことが窺える。
終戦直後なので、産業の少ないウェスト・バージニアには大量な失業者が発生していたことや、安い労働力が手に入ったであろうことは容易に想像できるが、組織外の環境は常に変化するわけなので、その時代に即した組織に変化させなければならない。
余談だが、実は当社の創業も1948年に戦争で障害を持つ人やご主人を失った方が働ける”授産所”としてのスタートしたが、その後の時代の変化によって純粋な株式会社として会社設立するに至った。
現業の発展より商工会議所やロータリー、ライオンズクラブ、青年会議所等々、様々な団体での活動を重んじて熱心に取り組む経営者がいるが、我々は現業そのものが社会貢献であることを忘れてはならない。
現業に危機が迫っているときに、その様な外部での貢献活動から離れられない場合、それは単なる「趣味」である。
身の丈にあったレベルで「よいこと」ができるよう、気をつけようと思う。
Today's Questions.
Q:経営状況に合わせて社会貢献活動の規模を変化させていますか?
Q:組織や経営者の貢献活動が内部でどのように評価されていますか?
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12月23日”救いたりうるものは万物への愛 すなわち精神的なものへの信仰である。”
社会の精神的回帰について。明日もお楽しみに。
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