本日の”ドラッカー 365の金言”は、「マネジメント・フロンティア」からの抜粋。買収する側から買収される側に提供されるべき”貢献”の重要性について書かれている。
よく企業買収のニュースが流れると、「ああ、あの会社(買収する側)が儲かっていて、儲かっていないあの会社(買収される側)を買ったんだ。」という認識が広まるが、実際はそう単純でない。
本日のページでは「金で十分ということはありえない。(Money by itself is never enough.)」とされている。両者の強みと補われるべき点をよく把握した上で、買収する側が買収される側に何らかの強みを提供できなければ、その買収は失敗に終わる可能性が高いという意味だ。
マネジメント能力、技術、設備、市場、流通など、資金以外にいかなるリソースをもって貢献ができるのか。買収される相手が喜ぶものをいかに提供できるのか。
こうして考えると、ある意味、買収も”(パートナーとしての)顧客の創造”なのかも知れない。買収される側の企業は”主たる顧客”ではないが、”パートナーとしての顧客”という視点で考えれば、その協力を得て初めてシナジー効果が実現するわけだ。
買収される側の立場を深く理解した、心の通ったマーケティングが、社会にとって有益な企業買収を増やすためのヒントなのかも知れない。
Today's Questions.
Q:家族に対し、(あなたは)いかなる強みをもって貢献していますか?
Q:組織に対し、(あなたは)いかなる強みをもって貢献していますか?
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12月14日”企業買収には共通性 少なくとも類似性が必要である。”
企業買収には何らか「・・つながり」が必要です。明日もお楽しみに。
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