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2009年12月4日金曜日

”価格とコストに関する情報を抜きにして成果を上げることはできない。”(P.F.ドラッカー)

 
本日の”ドラッカー 365の金言”は、ABC原価計算(Activity-Based Costing)等の新しい視点によるコスト管理についての説明だ。

ドラッカー教授は、顧客にとっての価値と、それを提供するために要した資源についての把握なくして成果を上げることはできない、としている。

また従来の会計手法は、単に金銭の動きを記録するにとどまっていたが、現代のコスト管理においては、事業の目的や成果を明確にし、活動に変化をもたらすことが可能になるという点で、従来とは全く異なるとし、その代表的なコスト管理手法として、”ABC原価計算”や"EVA:経済付加価値分析(Economic Value Added)"等について触れている。

この2つについては比較的分かり易い説明を見つけたので、そちらをご参照いただきたい。

ABC原価計算(ITproより)
EVA:経済付加価値分析(CIO Onlineより)

先日、スタッフ部門(非収益部門)と現業、現業部門(収益部門)について触れたが、本日の内容のように、スタッフ部門の仕事であっても、スタッフ部門の人間が現業をより深く理解することによって、大幅な財務体質改善を図ることが可能になる。

そのためにも、スタッフ部門(特に経理)のベテランを現業部門に移動させると効果的だ。現業部門の人間はどうしても積み増し式だけのコスト主導型に固執してしまいがちなのに対し、スタッフ部門の人間が現業を理解し始めると、組織が目標とする利益を確保するために、「どの活動を、どのように変える必要があるのか?」と探ることができる。


Today's Questions.
Q:あなたの組織では、”コスト”を、何種類の視点で比較していますか?
Q:それがどのようにして、組織の意思決定に影響をもたらしていますか?

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12月5日”問題は技術ではない。ものの考え方である。”
明日もコスト管理のお話として、”価格主導型コスト管理”についての説明です。お楽しみに。

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