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2009年12月28日月曜日

”世界中においてほとんどの企業が同族企業である。”(P.F.ドラッカー)

 
本日の”ドラッカー 365の金言”は、「未来への決断」からの抜粋で、同族企業についての説明。明日のページで紹介されている”同族企業が守るべき重要な留意事項”に繋がる内容となっている。

ドラッカー教授は「マネジメントに関わる文献や講座の多くがプロの経営者が経営する企業に向けたもので、同族企業に関わるものが殆ど無い」としている。

本来、我が国の税法上の定義として、同族企業は「上位3人の株主が保有する株の合計が全体の50%を上回っている企業」となっており、必ずしも一族で経営している企業を指す言葉ではないようだ。

この定義によると、全体の約99%は”同族企業”と言うことができるが、その中でも親族一族による経営を行っている企業は9割を上回ると言われている。

日本は数百年以上続く長寿企業の数が、世界で類を見ないほど多い国で「老舗大国」として有名だが、そうした老舗企業の殆ども一族によって代々受け継がれており、大企業も含め、国内の全企業でおよそ9割の企業は一族によって運営されているのだ。

マスコミによるネガティブな印象だけが強い同族経営だが、個人的には同族でない企業には真似できない様々な強みを持っていると感じている。ただ、多くの同族企業はそうした”強み”を自ら実感しておらず、一族特有の”甘え”に依存して運営してしまうため、社内に失笑されるような経営になってしまう。

役員会において一族だからこそ生じる”軸のブレ”がプロフェッショナルな意思決定を歪めてしまうのだ。これは非常に残念なことで、我々はそうした状況においても、「組織のために何がなされるべきか?」という点に集中しなければならない。

社員が安心して仕事に取り組めるような環境を作るため、同族企業の経営者は何を心得るべきか?明日のページで紹介されている4つの原則を参考にしよう。


Today's Question.
Q:一族の活動が社員を失笑させていませんか?

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12月29日”「同族企業」にとってのキーワードは「同族」ではない。「企業」である。”
同族企業が守るべき4つの原則について説明されています。明日もお楽しみに。

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