本日の”ドラッカー 365の金言”は、ベンチマーキングについて。ドラッカー教授は、まず手始めとして、昨日登場したEVA(経済的付加価値分析)とベンチマーキングの手法を活用し、自らの組織の競争力を知るのは大事なことだ、と説明している。
Wikipediaによると、"ベンチマーク"とは元来、測量において利用されてい”水準点”を指す言葉だそうだ。工事の際、動かないものを基準(ベンチマーク)としてその他の位置を決定するのだが、現代の「ベンチマーク」は、それらの比較プロセス全体を指して使われるのが一般的だ。
組織運営において、確かにベンチマーキングによる指標の比較は有効だが、数値化することによって失われるものがある事も、我々は知っていなければならない。
数字は、人の依存を生む。
組織の内外にはあらゆる数字が転がっているが、手当たり次第に数値化できそうなものからベンチマーキングを始めると、際限なくムダな作業にリソースを割くことになりかねない。
”顧客不在のスペック主義”に走ってはならない。
われわれの使命は何か?
われわれの顧客は誰か?
顧客にとって価値あることは何か?
われわれの成果は?
この辺りの問いを意識しながらベンチマーキングすることによって、より少ない指標で使命の達成への選択と集中が可能になるのだと思う。
Today's Question.
Q:あなたの組織のベンチマーキングは”顧客の創造”に繋がっていますか?
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12月10日”投資と人事が、優れた業績をあげるか貧弱な業績しかあげられないかを左右する。”
ドラッカー教授は、トップは人事に最も多く時間を割く必要がある、としています。明日もお楽しみに。
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